昔々、あるところに、

40歳の真面目男子がおりました。

 

髪もフサフサ、

わりと爽やかな人でした。

 

 

 

 

一体、誰が予想したでしょうか。

 

 

 

彼の婚活が、

こんなに長引くなんて…。

 

 

 

 

 

 

兵庫県高砂市、JR宝殿駅前の結婚相談所、

結婚物語。仲人Tです。


 

 

先日、入会してわりとすぐ成婚した女性会員様がお相手と挨拶に来てくれたのですが、お相手のお話がめちゃくちゃ面白かったため、許可を得て彼の立場から書かせていただきました。

 

 

 

今回は一大旋風を巻き起こした歴史ゲーム、

FGO回です。

  

 

 

 

 

 

見た目も若く清潔感もある彼は、

お見合いには困りませんでした。

 

高望みでもなかったので、いいなと思う女性は結構現れましたし、相手が交際を希望してくれたらよっぽどでない限りはお受けしていました。

 

しかし、どうしても、

3回目の壁が越えられない。

 

4回目のデート前に、

必ず交際終了が来るのです。

 

席は予約しておき、毎回おごり、

女性の話も一生懸命聞く。

 

 

それなのにいつも、

「いい人なんだけどね」

で終わってしまうのです。

 

 

 

40歳で始めた婚活は、

いつしか3年目に突入していました。

 

 

 

 

 

婚活していると、

ひどい女性にたくさん会いました。

 

 


 

 

 

 

 

彼はお見合いをする時、相談所の担当さんにできるだけ席の予約をお願いしていました。でも席が埋まっていて、どうしても予約ができない時もあります。そんな時、彼はかなり早めに行って席を確保するのですが、運悪くお相手が来るまでに席が取れないこともありました。

 

そんな時、相手の女性は、あからさまに

「コイツ、使えない男だな」

という視線を送ってくるのです。

 

視線だけならマシな方で、

「なんで予約してないんですか?」

とキレられたこともありました。

 

 

わざとしなかったわけじゃなくて、

電話してもできなかったのに。

 

自分が早く来ていなかったら、

彼女はもっと待たなきゃいけなかったのに。

 

 

彼は女性と会うたびに、

毎回全額奢っていました。

 

でも、男が奢るのが当たり前だと思っているのか全然お礼を言ってくれない女性もいて、その度に虚しくなりました。

 

 

そんな中、ついに4回目のデートをOKしてくれる女性が現れました!!

 

彼はすごく嬉しくなって、大好きなおでん屋さんを予約しました。

 

 

ところが、待ち合わせ当日、彼女は会った瞬間から機嫌が悪かったのです。

 

一生懸命話を振りましたが、彼女は終始不機嫌でした。

 

何?俺何かした?

味も全然分からず、必死に頭を働かせましたが、思い当たる節は全くなく、原因はさっぱり分かりませんでした。

 

その後すぐに交際終了の連絡が来て、

彼はドッと疲れました。

 

 

 

 

 

 

分かっていました。

 

 

 

 

 

FGOを始めたって、

最初からマーリンは出ない。

 

 

 

 


 

この歳になって、

すぐに運命の人に出会うなんて、

そんなうまい話はない。

 

 

ある程度ガチャを回し続けなければ、

結婚相手なんて見つからない。

 

 

そんなの、最初から分かってる。

 

 

 

 

 

 

 

だけど、

 

 

だけど、

 

 

俺、結構廃課金したで!!

 

相談所に、

お見合いに、デートに、

相当課金したで!!

時間もかなり費やしたで!!

 

 

 

 

 

 

マーリンじゃなくてもいい!

 

俺のところに来てくれたら、例え黒髭であっても大切にするのに!

 


 

 

 

 

 

その次に会った女性と、

3回目デートの日。

 

いつもはすぐに入れる店だったので予約無しで行ったら、運悪くイベントか何かで混み合っていて入れませんでした。

 

彼が「どうしよう?どこ行く?」と聞いたら

お相手はなんと

 

「もういいです」

 

と帰っていったのです。

 

 

う、う、嘘やろーー!!

 

 

彼の繊細なハートは、

粉々に砕け散りました。

 

 

 

 

 

よし、もう、婚活やめよ!

 

もう、

家買お!!

 

 

 

元々、結婚相手が見つかったら奥さんと一緒にきゃっきゃウフフで終の住処を選ぼうと思っていた彼でしたが、

いつの間にやらもう43。

 

ローンが組める年齢ギリギリだし、

もう家買お!!

 

結婚は1人ではできないけど、

家は1人で買えるもんね!!

 

 

 

 

やけくそで家を買い、残りのお見合いを消化していた時に偶然出会ったのが、

 

結婚物語。の女子(41)でした。

 

 

 

 

海外で外国人とシェアハウスしながら生活したこともある彼女は、かなり大らかで器がでかい人でした。

 

 

 

お見合い当日。

 

なんと彼はお腹を壊してしまい、

かなりギリギリに到着しました。

 

しかも、会場のグランヴィア大阪は、

混みまくりで2時間待ち!

 

はい詰んだ!今日のお見合いはここで打ち切りとなります!次回作にご期待下さい!

 

 

 

そう思ってたどり着いた彼に、

 

彼女は笑顔でこう言ったそうです。

 

 

 

「どうします?インターコンチネンタルホテルなら、わりと空いてると思いますよ✨」

 

 

 

ま、マジかよ…!

天使か!!

 


 

 

 

 

こんな人に出会ったのは、初めてでした。

 

いつもいつも自分ばかり頑張って、女性は何もせず、1つでもこちらがミスすればキレられて。

 

ボロボロになっていた彼の心に、

彼女の笑顔はとても眩しく見えました。

 

 

 

 

 

お見合いでは彼の姪っ子の話になりました。たわいない話だったのに、彼女はコロコロ笑ってくれました。

 

い、い、いい人…!!

 

 

実は、彼女も、真面目で誠実な彼に好感を抱いていました。

 

ピンとくるとかドキドキするとかそういうのは特にないけれど、一緒にいて楽しいし、また会ってみたい。

 

2人は仮交際に入りました。

 

 

しかし、彼は真面目過ぎて、家を買った事、できれば結婚後もそこに住みたい事をすぐに彼女に話してしまいました。

 

彼女は思いました。

 

「うーん、家があるのか…。駅からも私の会社からも遠いし、いい人なんだけど、やっぱり断った方がいいかなあ…。すごく好きならともかく、まだ会ったばかりだし…。」

 

結婚物語。のSさんに相談すると、

 

「とりあえず、家のことは置いておいて、いい人だと思うなら、もう少し会ってみてはどうですか?」

 

という返事が返ってきました。


Sさんはレ・ロマネスクが大好き



 

 

まあ、Sさんがそういうなら…と年末にまた会う約束をした彼女でしたが、体調を崩してしまい、デートは延期に。

 

その時彼がとても心配してくれ、彼女は彼の優しさを実感することになりました。

 

 

 

体調が回復して彼に会ってみると、やっぱり楽しい。

 

だけど、トキメキはない。

 

「友達としては最高なんだけど…」

 

今度は仲人Tに相談してみると、

 

「私も夫に対して最初トキメキはなかったんですけど、この人めっちゃいい人だし好きになれたらいいなあー!って会い続けてたら、好きになりました!もう少しだけ会ってみてもいいかも!」

 

という返事が返ってきました。

 

 

そこで、5回目のデート、

2人は初めて遠出することに。

 

ドライブで観光地に着くと、カップルだらけで周りはみんな手を繋いでいました。

 

 

 

彼は勇気を出して、

「手を繋ぐ?」と彼女に聞きました。

 

しかし、まだ友達気分だった彼女は突然のことにテンパってしまい、

「そんなん言わんと黙って繋いだらいいのに」と言ってしまったのです。

 

 

 

 

2人の間に、

どちゃくそ気まずい空気が流れました。

 

 

実は彼女はそこまで気にしておらず、その後観に行った映画も楽しんでいましたが、彼は「もうダメかもしれない」と映画どころではなかったそうです。

 

 

 

 

 

※2人が観た映画

 

 

 

 

帰りの車の中で、彼が「今回で終わりかも」とドキドキしていると、彼女は突然カバンをガサゴソし始めました。

 

「あ、これ海外出張に行ったから、お土産!いつも奢ってもらってるし、何かお返ししたくって。〇〇くんパスタが好きだから、パスタソース買ってきたんだ!」

 

彼はすごく嬉しくなりました!

 

 

そして、なんと、

 

嬉しさあまって、

 

彼女にチューしようとしたのです!!

 

 

彼女は、

光の速さで避けました。

 

 

デートは本日2度目の気まずいタイムに入ってしまい、そのまま解散となりました。

 

 

帰宅した彼は、

「もうダメだ…

 終わった…!」

と、瀕死で布団に横たわりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、彼女は。

 

 

 

 

 

 

「まだ好きとも付き合おうとも言われてないのに、いきなりキスはないでしょ!

 

びっくりしたー!

のほほんとしてる、真面目ないい人だと思ってたけど、攻める時は攻めるんだ…!!

 

ちょっとドキドキした!」

 

 

なんと、今まで友達としか見られなかった彼を、意識し始めていたのです!

 

※男子諸君!絶対真似したらあかんで!告白もせずチューとかしたら相手のキレ具合によっては即刻退会処分!絶対告白してOKもらってからにして!これは例外中の例外です!

 

 

 

彼女は、この事を結婚物語。に相談しようか悩みましたが、仲人Tが彼を加古川に沈める未来しか見えなかったので、黙っておくことにしました。

 

 

 

6回目デートは、彼のお気に入りのおでんのお店でした。いっぱい食べて飲んでいると、2人で10000円を超えてしまいました。

 

焦った彼女は「えっ、そんなにいったの?高かったから私も出すよ!」と言いましたが、彼は笑って「高くないよ」と言いました。

 

その時の優しい笑顔に、彼女はときめきが止まらなくなったそうです。

 

 



元々、彼女は割り勘でも全然OK派で、いつも奢ってもらうのが気まずくて、自分にも出させて欲しいと思っていました。

 

だけど、その時は、彼が「とても楽しい時間だったから、10000円でも高くない」と心から思ってくれているのが伝わってきて、本当に嬉しくなったのです。

 

 

 

 



 

7回目のデートはエキスポシティへ。

 

 

夕飯を食べて、観覧車に乗りました。

 

 

※画像はエキスポシティ公式サイトより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女はドキドキしていました。



「これだけムードがあったら、

告白してくれるかな?」

 



ところが、なんということでしょう!



あんぽんたんちんスカポンタンの彼は、

またまたチューしようとしてきたのです!!

 

 

 


彼女はまたしても、

光の速さで避けました。

 

 

 

なんでなん!?


なんで、

好きの前にチューなん!?

 

 


またしても2人は気まずいタイムに突入し、

そのまま解散となりました。

 

 

 

彼は、

「今度こそ終わった」

と思いました。

 

 

 

ところが、

彼女からは普通にLINEが来るのです。

 

 

 

8回目のデート。

 

彼女が自分から手を繋いでくれ、

彼はすごく嬉しくなりました。

 

 

 

彼女は、テレパシーを送りました。

 

「今ですよ…

告白するなら今…

 

私はOKしますよ…

早く告白しなさい…」

 

しかし、彼はいつまで待ってもニコニコして手を繋いでいるだけでした。

 

 

 




彼女はしびれを切らして言いました。

 

「私ね、〇〇くんのこと、

好きになったよ!」

 

 


彼は言いました。

 

「俺は、

 ずっと好きやったで」

 

 

 

そのまま、

彼は彼女にキスしようとしました。

 

 

彼女は、

今度は逃げませんでした。

 

 

 

 

 







 

 


こうして、

2人はやっと真剣交際に入り、

そのまま成婚退会。

 

住む場所をどうするかで色々あったものの、最初は彼の家に住んで、そこを貸す算段がついたら2人で新居を探すことになりました。

 

 

 

 

 

3年かかったけれど、

廃課金したけれど、

 

ガチャを回し続けたから、

 

 

⭐️5の結婚相手が、

彼の元に来てくれたのです。

 

 
 
 
 
 
 

 

 

婚活している皆さん。

 

婚活というゲームを始めても、

一発目で⭐️5を引く人はなかなかいません。

 


だけど、続けていれば、

いつかチャンスが巡ってきます。

 

 

諦めずに、頑張ってくださいね。

 

 

 

 

 

そして、男子の皆さん。

 

できればお相手といい感じになったら、

 



「問おう。

あなたは私が好きなのか?」

 


 

と、女子から聞かれる前に、

 

 

 

告白してもらえたら嬉しいです。

 


 

 



 

本日も読んでいただき、

ありがとうございました。





 


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