友人G(当時30歳)と、彼女の理想の結婚相手についての話になった。
G:私さ、結婚するなら手がキレイな男性がいいんだよねー
私:手?
手がキレイってどういうこと?
G:手の形!あと肌質とかケアとか。
私:ケアはともかく形なんて生まれつきだしどうしようもなくない?
G:でも手がキレイな人がいい。
私:(手なんて物が掴めればよくない・・・?)
なんで?
G:理由は上手く言えないけど・・・
私:普段から手のケアに人一倍気を付けてる男性ってさ
営業マンとか接客業の人とかじゃない?
人と接することが多い仕事だと思うよ。
職種がだいぶ限られてこない?
G:そうかなぁ・・・
私:そりゃあ手がキレイだったらステキだけどさ。
結婚生活に手のキレイさなんて必要ないよ。
G:でもどうしても手は見ちゃうんだよね・・・
私:あ、そう。。
彼女のこだわりはよくわからないが
これだけは言える。
彼女は「手がキレイな男」がタイプなのではない。
(・顔が好みで
・年齢は28〜33歳
・生理的に受け付けて
・身長170cm以上
・スタイルはまあまあ良くて
・笑顔がステキで
・清潔感があって
・ハゲてなくて
・自分に似合うファッションやヘアスタイルがわかっている
・大卒以上で
・正社員でちゃんと仕事をしてて
・年収がそこそこある
・コミュニケーション能力も高く
・ある程度の恋愛経験があり
・そこそこモテそうだけど浮気しない
・初対面で話が合って意気投合
・リードしてくれて
・LINEは毎日マメに送ってくれて
・デートは彼から誘ってくれて
・お店のチョイスがオシャレで
・もちろん予約も率先してしてくれる
・食事マナーは完璧で
・お会計はスマートに済ませてくれる
・収入は私よりずっと多いけど
・家事はもちろん分担
・友達に堂々と紹介できて
・自分の両親にも気に入られそう
・出会った瞬間ピン!ときて
・フィーリングが合って
・ドキドキときめく)
手がキレイな男
がタイプなのだ。
本当に「手がキレイな人」がタイプなのであれば
(・超絶ブサイクで
・40代後半で
・身長162cm
・最後にいつ洗濯したかわからないような薄汚れた服を着て
・実家暮らしで
・一家総出で怪しい新興宗教に入ってる
・家事は一切できなくて
・高校中退で
・ずっとフリーターで
・年収は150万いくかいかないか
・車が必要な地域なのに免許すら持っていない
・頭はフケだらけで脂ベッタベタ
・体臭が生ゴミの匂い
・週2回風呂に入ればいいほうで
・セッ○スとか絶対ムリ!!!
・視界にすら入れたくないような)
とっっっっっっっても手がキレイな男
だって別にいいはずだ。
だけど彼女は
後者のような男を
絶対に
絶対に
選ばないだろう。
あってもなくても結婚生活に支障をきたさないような要素にこだわる女は
そもそも自分の理想が高いということに
まず気が付いていない。
自分と結婚する相手は
こだわり要素以外の条件(外見、身長、学歴etc)を満たしていて当然と
無意識のうちに思っているからだ。
無意識だから
新たな出会いがあっても
「あれがダメ」
「ここがちょっと」
などとイチャモンをつけ
そして
一撃必殺
「ピンとこない」
を発動し
こだわり要素(今回だと「手のキレイさ」)以外の部分で
自分でも無意識のうちに男性をふるいにかける。
そして「いい男がいない」と負のループに陥るのだ。
同年代、タイプの顔、学歴、身長、リードしてくれる・・・
それらを当たり前にクリアしたうえで
特に理由はないけど「手がキレイな人」。
そんな男がどれだけ婚活市場にいるんだろう?
もし奇跡的にいたとして
わざわざあなたを選ぶことに
一体どんなメリットがあるのだろうか。