~狩人の軌跡 partⅢ 第5章~ | 毎日きびきび

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遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

宣言通り、ちゃんと書きますよ~







狩人の軌跡 partⅢ


第5章    伝説



その巨体は一蹴りで何千、何万もの砂粒を巻き上げ、猛然と向かってくる。



人間など一踏みで潰してしまいそうな筋肉の塊


生態系の頂点に位置する生物、飛竜



飛行能力こそないが、その分脚が極度に発達、恐ろしい速度走ることができるようになった




砂漠に立つ2つの巨体に立ち向かう、4つの小さな影



一人一人では勝てない敵も、4人でなら勝てる



「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」脚の下に潜り込み、ロシュウが太い、巨木のような脚に突きをいれる



ディアブロス2体のうち、1体は閃光玉で視力を奪い、もう1体を相手に戦っている


ロシュウを踏み潰そうとするディアブロスの注意をティオとリカがひきつける



ティオは通常弾Lv3を、リカは氷刃【雪月花】を駆使し、巨体に立ち向かう



一方、スニックは何やらゴソゴソやっている


「はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」リカが溜めに溜めた練気を使い、強力な一撃、気刃斬りを3発連続でディアブロスの顔面に浴びせる



ダメージよりも突然の攻撃に驚いたのか、ディアブロスはその場でのけぞる


「今だ!!!」ティオが絶叫し、全員がディアブロスに向かって走りだす



ティオは途中で立ち止まり、弾倉に残った通常弾をすべてディアブロスの頭に当て、閃光玉を投げる



凄まじい閃光が弾け、ディアブロスの視力を奪う


それだけではない


スニックが素早く脚元に潜り込み、シビレ罠をしかける



麻痺毒が流れ、巨体の体を弛緩させ、体の自由を奪う



「これで最後(おわり)だ!!」ディアブロスの顔の前にロシュウとスニックが立ち、ガンランスを構える



どっしりと腰を据え、構えたガンランスの砲身から蒼白い焔がでて、次の瞬間、爆発でディアブロスの首から上が見えなくなった



数秒後、「ドサッ」という音とともに顔が焦げた巨体が4人の前で崩れ落ちる


だが、誰一人として歓声をあげることはしなかった



まだもう1体、巨体を狩らねばならない



しかし、本気モードに入っている4人にはディアブロスでさえ生まれたての子鹿のように弱々しく見えた










勝負、いや、もはや勝負と呼ぶべきでないほど圧倒的な差を見せて、4人は同時に歓声をあげた



ロシュウとスニックは酒を頭から浴び、ティオもその中に加わる



リカはクスッと笑い、『もう、完全にアタシを超えたな』そう思いながら「ほら、さっさと剥ぎとりすませて帰るよ!!」そう3人に呼び掛けた






――街の酒場――





4人が狩り場での話題をしながら談笑していると、息を切らし、ゼエゼエ言いながらレナが酒場に飛び込んできた



「ビ、ビ、ビ、ビッグニュース!!!」



突然やってきたレナに驚きながら、

「ちょっ、レナさん!落ち着いて、落ち着いて!」とティオはレナを必死でなだめる



しばらくして、呼吸が落ち着いたレナが淡々としゃべり始めた


「ええか、心落ちつけて聞いてくれや。古龍観測所がある発表をしおった。クシャルダオラがこの街に来てるってな。せやからはよ逃げろってな」


一瞬で酒場の空気が凍りついた


ウェイターは驚きのあまりグラスを落とし、あるハンターはジョッキを床に落として呆然としていた



クシャルダオラ


能力詳細不明

古龍種であり、『鋼龍』と呼ばれる龍

飛竜種よりもはるかに優れた身体能力を持っている


生ける伝説とも呼ばれる生き物


食物連鎖の頂点に立つ生命体であり、

実際、ティオ達もその強さは目の当たりにしたことがある




「え、それって・・・・・・・この街がヤバいってこと?」まだ上手く状況を把握できていないティオが尋ねる


レナは黙って頷き、こう続けた


「もちろん、うちらは逃げへん!戦ったる!相手が古龍だろうが神だろうが戦ったるわ」



この台詞を聞いたロシュウが

「よし!!いっちょやってやろうじゃないの!!」と鼻息を荒くし、上機嫌でそう言った



「・・・・・・っじゃあ、俺も――」言いかけたところでリカが手でそれを制止する



「リカはわかってるみたいだな。これは俺達の戦いだ。俺達4人でクシャルダオラを潰す。オメェらは黙って待ってろ」突然背後(うしろ)から声がし、振り返るとそこにはクリフォードがいた


「そーゆーこと!アンタらは待ってりゃいいの!!師匠の言うことには従いな!」また別の声がした。クリフォードの背後(うしろ)にソラが立っていた



今この酒場に≪4冠≫が全員揃った


4冠が全員揃って出る、初めての狩り


その標的(ターゲット)が古龍種、クシャルダオラ



軽い気持ちで勝てる相手ではない



クシャルダオラが街にやってくるまでの予測時間は7日

出発は3日後



一世一代の大勝負、ティオは参加できないことを悔やんではいたが、同時に喜んでもいた




第5章   伝説     完





どーでしょう!?

いよいよ【狩人の軌跡】もラストスパート!!

ゴール目指して全速力で突っ走っています!!


最後に狩るのはクシャルダオラ!!

相手にとって不足なしっす!



ちなみに、この小説が終わったら、また違う、完全オリジナルストーリーでも連載しようかなぁ~と考えています


題名だけは思いついたんすよねぇ~

これだけは公開しますよ

≪幻想物語(ミラージュ・ファンタジー)≫っていう題名にでもしようかなぁと考え中ですwwwwwww




では

ヾ(@°▽°@)ノ


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