いつも舞台『血界戦線』を応援していただきありがとうございます。
舞台『血界戦線』Blitz Along Alone公演ブログの更新です!
先程、大阪公演初日が無事終演しました!
ご観劇頂きましたお客様、ありがとうございました♪
今回は、舞台『血界戦線』の音楽担当のGIRA MUNDOさんへのインタビューをお届けします!
本公演の新曲のタイトルも記事内で公開となりますので、併せてお楽しみください♪
※公演のネタバレ要素を含みますので、閲覧にはご注意ください。

―まず、舞台『血界戦線』Blitz Along AloneのOPで使用されているテーマソング「Mission Creep」を作曲された時の事を教えて下さい―
各公演のテーマとなる曲は作品の顔となるので、他の曲より時間をかけて作ることが多いです。ですが今回の「Mission Creep」はすごく作るのも楽しかったし早く出来た曲でした。毎回舞台『血界戦線』で一貫して意識していることは、「ヘルサレムズ・ロットで起きる物語」をイメージして作曲しているということです。
―では、テーマソング以外で思い出に残る曲を教えて下さい―
まずは「SEKAI TO SEKAI NO GAME」です(クラウスとドン・アルルエルの対局のクライマックスで使用されている曲)。
プロスフェアーのシーンは原作を読んで、クラウスがボロボロになりながらも挑んでいくストーリーを組曲のように表現したいと思い、イメージ通りの仕上がりになったと感じています。
実際に舞台になった時、岩永さん(クラウス役)がもがきながらも階段を諦めず登っていく姿が、曲ともシンクロしていてすごく良かったです。
また、曲の話ではないですが、メインキャスト・アンサンブルの演技、映像、照明、音響、全てが完璧なバランスで合わさり、総合芸術となっている所がすごく好きなシーンです。劇場で初めて観た時、こんな風になったのか!と驚きました。

今回公演で一番気に入っているのは幻界病棟ライゼズのテーマソングとして作った「remind」です(病院内の患者達をケアして回るルシアナのイメージシーンにて使用されている曲)。原作も、今回公演のストーリーの中では1番お気に入りです。

「世界と世界のゲーム」の原作も好きですし、いつもは圧倒的に強いクラウスが追い込まれ、頑張るストーリーが好きなのかもしれません(笑)
―わかります!(笑)あと個人的には、ザメドルと犬がクラウスたちと出会うシーンで使用されている曲「Arabic」の誕生秘話などがあれば教えていただきたいです―
ザメドルは血界の眷属(ブラッド・ブリード)で、ただならぬ存在感の犬を連れているという事もあり、普通とは違った曲のイメージがありました。小野健斗さん(ザメドル役)と郷本直也さん(ザメドルの犬)のキャラクタービジュアルを見てエキゾチックな雰囲気や強さを感じ、そのイメージに振ろうと決めました。元々民族音楽はすごく好きなので、曲も作りやすかったです。

―ザメドル達と中東系の曲との組み合わせが意外にもすごくマッチしていて素敵でした。これまでの舞台『血界戦線』には無かった曲のテイストですよね―
そうですね。ヘルサレムズ・ロットは元紐育(ニューヨーク)で、音楽のベーシックが存在することは大前提としてありつつも、今や異界と現世が交わる街なので、曲のテイストもなんでもアリの世界かなと解釈しています。なので、ジャズの曲があったり、SFっぽい曲だったり、今回の「Arabic」だったり、色々ですね。初演のアリギュラ登場シーンの、暴走トラックの曲も気に入っています。一口に「ジャズ」と言っても色々な種類のジャズが存在するので、原作のストーリーのイメージによっては現代のニューヨークで流行しているジャズのエッセンスを取り入れたり、古典的なものも取り入れたり。この世界何でもアリかも!と気付いてからは、肩の力を抜いて作曲に取り組めるようになりました。

―そうだったのですね。その他気になる曲としては、「食神」の曲や「ロックハート・ジョニーのテレビショップチャンネル」の曲など。
これまでの舞台『血界戦線』では聴いたことがない曲調ですよね―
そうですね。食神は内藤先生の原作絵のボヨンボヨンした感じをそのままイメージして作曲しました!(笑)中国っぽく、ドラが鳴っている曲調ですね。他にも、先生の原作絵をそのままイメージした曲はたくさんあります。

テレビショップチャンネルについては、アメリカの通販番組を見まくってイメージを膨らませて作りました!実際に稽古で星さん(ジョニー)と中野さん(ジェニー)が出てきた時は、演技と演出の凄さが想像以上のインパクトで、驚きました。

―あのシーン大好きです!あと忘れてはいけないのが「冒険キッドブリームン」ですね!―

ブリームン自体の情報が少なく映像からのイメージが難しかったので、内藤先生に頂いたイメージに忠実にやったつもりです。歌詞要素も少なく口笛がマストだったので、マカロニウエスタンテイストにしました。内藤先生がダークダックスの歌唱をイメージしてたので、自ら頑張ってハモリを重ねましたが劇中では見事にカットで、変わりに素敵なダンスと歌唱に変わってました(笑)

―そんな裏話があったんですね(笑)。安藤さん(K・K役)のこれまでには見たことがない姿も見られ、楽しいシーンに仕上がっていました!
続きまして、これまで共に歩んできたバンドメンバーについて、それぞれどんな方か、またGIRAさんとの関係性を教えてください―

手前左手:玉木勝(ウッドベース)
手前右手:KEN’ICH(ドラム)
中央:丹澤誠二(サックス)
奥左手:ソンイル(ヴァイオリン)
奥右手:丸木美花(ピアノ)
まずはバンドマスターの玉木勝さん(ウッドベース)。音楽に対してすごく情熱的で、腕も良い。そしてムードメーカーですね。稽古場ではバンドメンバーの方針等まとめてくれている頼れる存在です。余談ですが、見た目が某瓶詰めの海苔の佃煮のキャラクターの作画に似ています(笑)。
次に丹澤誠二くん(サックス)。本人はナチュラルで飾らない性格だけど音に関しては完璧主義で、かなり細かい部分までチェックしています。舞台『血界戦線』がきっかけで、最近では他のお仕事も手伝ってもらったりしています。

ソンイルさん(ヴァイオリン)もパーフェクトを追い求める方で、音色も素晴らしいです。安定感もあって、性格的にもどしっと構えているタイプですね。たまに天然感がにじみ出る場面もあります(笑)
KEN‘ICHくん(ドラム)も飾らない性格で、すごく気が利く人です。バンドメンバーのライングループがあるのですが、リハについての感想や方針など長文のメッセージをくれる、音楽への思いがすごく熱くて、真面目なタイプです。

丸木美花さん(ピアノ)は今回からの参加ですが、かなり前から一緒に仕事をしている方です。元々舞台やそういったエンターテイメントが好きで、歌のお姉さん的タイプの人です(笑)。作曲家としても能力が高く、アレンジの対応力があり安心して任せられる方です。
みんなすごく仲がよくて良いチームです。
サウンドに関しては、思ったことはフラットに言いますね。原作がこういうイメージなのでもっとこういう感じで弾いてほしいとか。かなり能力が高いメンバーが集まっていますが全員人柄が良くて、すごくやりやすいです。
―ありがとうございます。バンドメンバーのお話をしているGIRAさんはとてもにこやかで、本当によいチームだということが伝わりました(笑)!それでは最後にお客様へ一言メッセージをいただけますか―
今回の新曲も見どころですが、初演や第2弾の曲も劇中に織り交ぜているので、このシーンだからこの曲なのね、と気付いて頂けると嬉しいです。今回は初演と第2弾よりもかなり生演奏のパートが多く、3年目で更にパワーアップしたバンドメンバー達の音楽をじっくり楽しんで欲しいと思います!

GIRA MUNDOさん、ありがとうございました!
チケットは絶賛販売中ですので、是非生演奏の素晴らしさを体感しにきてください♪
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次回のブログもお楽しみに!