↓ こちらに引き続き排便シリーズです。
脳卒中後の入院患者さんのエピソード
(*個人は特定できません。経験を共有したくてアップします。)
医療介護関係者の方々に 参考のひとつになればと
他の方だって役に立つ時があるかもしれませんから
車いすから立ち上がろうとする入院患者さんに起こっていたこと
失語(言葉を出すことができない)があり、自分から訴えをされることはありません。
いつもは穏やかなのに、時に車いすからしきりに立ち上がろうとすることがありました。
立ち上がって転んでしまっては危ないので、安全のため安全ベルトをして立ち上がれなくすることもあります。
だって、転倒したら大変です。
その方いつもになく とても苦しそうな表情
気になっていっしょにトイレに行ってみました。
こんな時の患者さんはトイレに行きたいことも多いのです。
排便は毎日でているということでしたが、トイレ介助の時にお下を拭くと少し便が付着します。
ちょっと気になって触れてみると、それはそれは固い便が出口をふさいでいます。
力んでもらっても出ないので、摘便という看護技術を使ってお手伝いしました。
すると・・・ほんとに硬い、そんでもって尖がった便がありました。
これは痛くて座ってられるわけがありません。
毎日出ていると聞いたけど、たくさんの便が残っていました。
車いすから立ち上がる行動の理由はこれだったのです。
さっぱりした患者さんは、いつもの穏やかな患者さんに戻り、立ち上がることもなくなりました。
もしあのまま、立ち上がりを問題行動ととらえてたとしたら・・・
・・・とがった便が刺さって超絶痛いのに、安全のためと立ち上がれないようにベルトをされ・・・
・・・考えただけでも⤵⤵⤵ Oh No!!
*ケアを通して患者さん(利用者さん、ご家族等)の状況が改善したエピソードなどありましたら、ぜひコメントで教えてください!!