昨日のチコちゃんでは、眠気とカルシウムの関係を話していた

 

 

眠気というのは、脳内でカルシウムイオンの出入りを記録していて、その出入りがかなり激しく場合に、起きるという。カルシウムは脳を活性化する働きがある一方、それが激しくなると休む(眠る)ためのトリガーになるという内容だった。

 

そこで思ったのは、これは「こころ」を生み出す神経回路のカオス的遍歴と関係があるのではないか? すなわち神経回路がカオスと記憶を入力に自己組織化して、あるカオスアトラクターに収束し、「こころ」を生むと、突然別の神経回路、すなわち別のカオスアトラクターへ心が飛び火する(遷移する)。これをカオス的遍歴といい、一連の動きは「こころ」が移り連想するプロセスになる。しかしそれが連続すると、ポジティブフィードバックからネガティブフィードバックに移行して、「こころ」自身が、秩序が失われて、全体が収束の方向に向かう。そのようなネガティブフィードバックが起きている「心」が、沢山できてしまうと、脳としての全体の構造がネガテイブになって、自己組織化してポジティブフォードバックを生むことが難しくなってしまう。その判断が、カルシウムイオンの出入りの記録であり、眠ることの判断ではないか?

 

寝ることで、ネガティブフィードバックの状態にある心を忘れることでリセットして、ニュートラルな新しいカオスを生む状態に戻すのであろう。またカオス遍歴の状況を情報を圧縮して長期記憶とすることで、それを眠りから醒めた時に、思い出すことで、新しいアトラクターへの収束を図るのであろう。

 

このようなガーベージコレクションが睡眠にはあるにちがいない。それはまるで、コンピュータープログラムで言えば、メモリーリークを起こしてゾンビ化しているプロセスを解放して、メモリーを確保するガーベージコレクションを実施することで、ヒープ領域を増やしシステム全体のパフォーマンスを最適化するのに似ている。

 

眠れば、自己組織化がリセットされる。以上は感覚的な話であるが、そう思うと睡眠を大事にする気持ちが大きくなる。