【觀邪見品第二十七】

「誤った見解の考察」と名付けられる第27章

 

27-19 法若定有來 及定有去者 生死則無始 而實無此事

もし、自我がどこかから来てどこかへ去ってゆくとするのであれば、それは永遠に輪廻転生が続くことになり、始まりはないことになるが、我に永遠はないので、それはありえない

27-20 今若無有常 云何有無常 亦常亦無常 非常非無常

もし永遠なものがなければ、無常なものがどうしてあり得るのか?また永遠かつ無常ものがどうしてあり得るのか?永遠でなく、かつ無常でないことがどうしてあり得るのか?

 

言葉で説明する外に、事実はあると言いたいのであろう。27-17にあったが、二辺に堕するからそうなるわけで、永遠と無常を分別しなければよいのである。その上で、近似として分別を使えばよいと考える。