【觀邪見品第二十七】

「誤った見解の考察」と名付けられる第27章

 

27-17 若半天半人 則墮於二邊 常及於無常 是事則不然

もし、半分神であり半分人であるとするならば、どっちつかずでありえない。永遠があり、ない。それは同時には成り立たない

 

27-18 若常及無常 是二俱成者 如是則應成 非常非無常

もし、永遠があり、永遠がないということが同時に成立するならば、永遠がある訳でなく、永遠がないこともないということも成立することになる。

 

一人の個人の人間に永遠があり、かつ永遠はないということはありえないと言っているのであろう。その論理からは、永遠はないということになる。ただそこは、「澱みに浮かぶ泡沫」を表現していても、川の流れは表現されていない。「川の流れは絶えずして」という永遠性は、「大我」という形では表現できる。それは一人一人の小我の外の話である。