【觀十二因緣品第二十六】 

十二支の考察と名付けられる第26章

いよいよ26章です!

 

26-1 眾生癡所覆 為後起三行 以起是行故 隨行墮六趣

無明に覆われている者は、三種の行為(身業、口業、意業)をなし、その業によって迷いの領域へ行く(輪廻転生する)。

 

26-2 以諸行因緣 識受六道身 以有識著故 增長於名色

行(潜在的形成力)を因とする意識(識別作用)が輪廻転生する。意識(識別作用)が転生した時に、名色(心と体)が生まれる。

 

26-3 名色增長故 因而生六入 情塵識和合 而生於六觸

名色(心と体)生まれると、それを因に六つの感覚領域(眼、耳、鼻、舌、身、意)が生ずる。感覚領域に依存して、知覚と触覚が生まれる。

 

26-4 因於六觸故 即生於三受 以因三受故 而生於渴愛  

知覚や触覚を因として、目と色や形あるものと対象への注意(作意)、感受が生ずる。それを因にして、渇愛が生まれる。


26-5 因愛有四取 因取故有有 若取者不取 則解脫無有 

渇愛を因にして、四つの執着(取)が生まれる。執着(取)を因として、存在(有)が生まれる。もし、執着を持っていないならば、解脱をする必要がないから、存在は生まれない。

以下4つの執着

  • 感覚-喜びへの執着
  • 間違った視点への執着
  • 儀式と象徴への執着
  • 自己信条への執着

26-6 從有而有生 從生有老死 從老死故有 憂悲諸苦惱
存在(有)を因にして、生(誕生)が生まれる。生(誕生)を因にして老死が生まれる。老死が存在する故、それを因に杞憂、悲しみ、さまざまな苦悩が生まれる。

 

以上、十二因縁の説明になる。輪廻転生はともかく、幼児が自我を獲得し、青年期を経て壮年、老年と進む様を書いていると言っても良い。

 

以下ブッダのことばからの十二因縁に関わる記述を挙げてみた。