【觀成壞品第二十一】 

「生成と壊滅との考察」と名付けられる第二十一章

21-13 若有所受法 即墮於斷常 當知所受法 為常為無常

もし、存在するという法があるとすれば、生まれて、無くなるという間違いが付随する。 なぜなら、何かが存在するという法があるということは、常にあるか常にないかのどちらかであるからである。

21-14 所有受法者 不墮於斷常  因果相續故 不斷亦不常

存在を承認しているならば、断滅もないし常住もない。因果の関係が連続して展開されるゆえ、そうなのである。

 

なにかは存在しないし、よって常にあり続けることも、なくなることもない。不常不断である。逆に物事は不常不断だからこそ、存在は認められない。常に因果が刹那に連続して起き続けるので、存在はあるともないともいえない、なくなるともあり続けるとも言えないのである。