メンタルトレーニングという言葉をご存じでしょうか?
私はつい最近まで知りませんでした。
サッカー女子代表の大儀見選手の旦那さまがトレーナーということで、興味を持ち、自分で調べています。
脊髄損傷になると身体的だけでなく、メンタル、つまり精神的にも落ち込むことが一般的です。
リハビリテーションは身体に焦点化することが多いですが、身体と精神は分けて考えるべきものではありませんので、本来は一体に支援すべきだと思っていました。
ただ、どのように精神的な支援をすべきかは教科書にあるわけではありませんし、実践している施設もありません。
そこで、最近はこっそりと、メンタルトレーニングを取り入れて精神的な支援をしています。
①自分の考えを言語化して、無意識なネガティブな思考パターンを意識してもらうこと。
②健全な考えを理解して、その考えが自分の行動も変える力になること。
③障がいがあることは、価値観を下げるものではないことを真に理解してもらうこと。
他にもあるのですが、大きくは上記3つだと思います。
その前提条件として、セラピストとの強固な信頼関係を構築すること。
さらにその条件として、当事者のあるがままを受け入れて無批判であることを意識して支援します。
同時に脊髄損傷となったことで生ずる、経済的な不安定さと、家族の支援ということも非常に重要です。
経済的な安定がなければ、どんな支援しても精神的な安定は得られないでしょう。
この意味でも社会保障全般についての知識が重要です。
精神的な安定が得られると、身体的な回復を大きく後押ししてくれます。
逆に精神的な安定がなければ、身体的な回復は大きく阻害されます。
当たり前のことですが、臨床ではなかなか実践できていないものだと思います。
メンタルトレーニングと検索して情報収集してみてください。とても興味深い
ことが沢山ありますよ。
頚髄損傷.com もよろしくどうぞ。