先日、ある頚髄損傷の当事者が他者の使用しているリクライニング車いすを見て
「あの(リクライニング式車いす)がいいなぁ」と言われました。
その方は私が処方して購入したばかりのティルト・リクライニング式のモジュラータイプで身体にバチッと合わせたものが完成したばかりだったので、私は
「他人の芝は青く見えるものだなぁ」と考えていました。
逆の立場からすると、またセラピストの立場からすると圧倒的にティルト・リクライニング式の車いすの方が良いはずです。
そもそもリクライニング車いすは、ヘッドアップ、ヘッドダウンするときに、背抜きをしないと仙骨部がずれて褥瘡の原因になります。
よって、先進的な施設ではリクライニング式車いすを廃棄して、仙骨部がずれないティルト式にすべて変更しています。
これを説明しても、その羨ましがっている方の意見は変わらなかったのですが・・
みなさまは、リクライニング式は自分を傷つける可能性があることを知り、もしリクライニングしか乗車できなくても、ヘッドアップとダウンは2人で行うようにしてくださいね。
私が管理者のウェブサイト 頚髄損傷.com こちらは頚髄損傷・脊髄損傷者のポータルサイトを目指して随時、情報を拡大中です。
ブログ村もよろしくお願いいたします。

にほんブログ村