自宅にある段差を解消する手段としては、スロープか段差解消機です。
スロープを設置するか段差解消機を設置するかを判断するのは簡単ではありません。
知っておきたいメリット・デメリットがありますので、各々の判断基準として、納得のいく決断をしてください。
まず、先に確認しておきべき事項として、段差解消機の補助です。
国の指針としては日常生活用具の居宅生活動作補助用具としていて小規模の住宅改修であり段差解消機は認めていないようです。しかも、助成額は20万円です。
しかし、各自治体では別枠で住宅改修費用を助成してくれることも多々あります。多いところでは100万以上の自治体もあります。
額や助成内容は自治体によって、差がありますので、担当部署へ確認が必要です。
さて本題に戻りますが・・・
スロープのメリット
・緊急時にも電源の心配はない(ただし、大地震ではスロープのコンクリートがどうなるかは不明です・・)
スロープのデメリット
・コンクリートの照り返しにより、自宅が暑くなる。
・段差が高いと長距離でのスロープとなり、コストがかかり、場所もとる。
・工期は段差解消機より長期化することが多い(数日長い)、また乾いてから塗装がある。
段差解消機のメリット
・設置に時間がかからない
・助成を受けられるとスロープより低コスト
・高い段差でもスペースが必要ない。
段差解消機のデメリット
・補助がないと60万程度要する。介護保険では月で2000円程度の負担。
・緊急時に電源が確保できないと、自宅に入れない。(非常用電源があれば上昇するものはある)
(段差解消機で下がることは、手動や非常ボタンで可能なものがある。)
思い浮かぶのはこんなところです。
何かあったときに、という考えがあると、段差解消機を選択しにくいですが、お金に余裕があるかたは、電動ベッドやリフターなどが使えるように非常用バッテリーや簡易スロープを準備することを別途で考えてもいいですよね。
スロープの角度については、私のブログの「住宅改修」の項目に記載してありますので、良かったらお読みください。
もう一つのパターンもあります。
新築の方は2方向避難といって、一方向が火災や地震で使用できなくてももう一方で避難することが可能です。
事故の被害者で新築されるというかたは、スロープと段差解消機を共用しても、2方向避難は一般的な考えなので、裁判になったとしても、不適とすることはないと思われます。
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