第三者割当がそもそも何なのか、分かり易いサイト


https://fundbook.co.jp/column/business/third-party-allocation-of-shares-law/


第三者割当増資とは、会社の資金調達の方法の1つで、株主以外の者に募集株式を優先的に割り当てて募集株式を発行し、会社が資金を調達することをいいます。🍊🍊第三者割当増資は、特定の企業との資本提携・業務提携強化、安定株主対策、従業員持株制度、株式買い占めや公開買付による乗っ取りの防止などのために活用されます。🍊🍊


会社にとって、ある目的に沿った株式の発行できる第三者割当増資ですが、便利な反面、持ち株比率の変動や、発行後の1株あたりの株式の価値の変動なども考えられるため、会社法上一定の手続きが法定されています。


これら法定の手続きに沿わない場合、差止め請求や無効訴訟が提起される可能性があります。そのため、どのような第三者割当増資において、どのような規制があるのか、それぞれの特性に着目した理解が必要となります。



会社と第三者との合意

第三者割当増資に関連して「引受権」という言葉を聞いたことがあるかも知れません。

第三者割当増資の方法により募集株式の発行などが行われる場合には、🔴🔴会社に特別の目的があるのが通常ですから、第三者による引受の申込みがなされる前に、会社と当該第三者との間には、すでに割り当てる株式の種類、払込金額などに関する合意があることが一般的です。🔴🔴

この合意により、第三者に対し、会社から募集株式のいわゆる「引受権」が付与されるといわれることがあります。しかし、会社が当該合意に違反して「引受権」を無視しても、これ自体が第三者割当増資における会社法の手続きを無視したわけではないため、募集株式の発行などの差止めや、新株発行の無効といった効力が生じるわけではありません。つまり「引受権」には、株主に対し募集株式の割当を受ける権利を与えた場合のような会社法上の意義・拘束力はないのです。