答え…引き続き、経済とHのオーディション用台本を公開したいと思います。続いては男優用です。見ていることは女性用の台本とほとんど同じです。



ひとり芝居課題 



  二人組の引越やがマンションの1室に荷物を取りにやってきた。


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男 失礼しま~す。山本引越センターです。
  扉を開けて辺りを見回す。誰もいない。

誰もいませんが…
(後ろにいるもう一人に)一応挨拶はしとかないとさ…。
この部屋は、ワンルーム…、じゃないか、こっちに台所がある。
台所あるのってワンルームって言わないんだよね。
じゃ、何て言うんだろ?
え?ツールーム。それは、違うだろ。

あれ、もう午後2時か。迷っちゃったからね。ここ来るの。
どうしようか?
え、うん、メシ。食ってないもんね。腹空いたよね。
そうなんだよね、食ってる暇はないんだけど、
なんだけど…、それで、大丈夫…?
ホント? 大丈夫?。なんか悪いなあ。

何でこんな日に限ってバイトが二人も休むんだよ…なあ。
あ、出てきて損したとか思ってない?。いや、そんな風には見えないけどさ。
いや、でも、ホント、ごめん。ごめんな!

じゃ、始めようか。何から。やろうか?
ホント、大丈夫。メシ食わなくて?







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ひとり芝居課題 2

  青年の部屋。真夏の昼。部屋の床に横たわる上半身裸の男。新聞で体を扇ぎながら。

 あちー::あちー::休みてー::あちー::休みてー::。

 しばらくすると起き上がって、だらしなく頭を掻く。
そのままじっとしていると、また暑くなったのか、今度は激しく体を扇いだ。

 (新聞を投げ捨てて)ダメだ。扇げば扇ぐほど暑い。
  
 青年は電話に目を移す。(軽く団扇で扇ぎながら)やっぱ休んじゃお。

 青年は受話器を手に取るも、しばらく考えて受話器を置く。だんだんと頭が痒くなる。
 その痒みは頭から体に移動してゆく。首、腕、胸、腹、足、尻、股間:背中。ところが背中に手が届かない。だんだんイライラしてくる。

 かいーよ!…。ああ、行きたくねぇ。(間)やっぱ仕方ねえか!

   その辺に置いてあったTシャツを着る。Tシャツを着ただけでもじどーっと暑い。

 ::あっつ::。あっちぃなぁ。

  青年はTシャツを脱ぐと、受話器を手に取り、電話を掛ける。

 (声色を変え)あ、もしもし。あ、田中。あのさ、山本さんいる?(間)あ、山本さん。はい、川谷です。あ、お疲れさまです。あ、はい。あの…悪いんですけど、今日ちょっと休ませてもらえませんか。はい、なんか、熱あるみたいで::ええ、暑いですよね(部屋を見渡し)きっと40度くらいあるんじゃないですか、::え、あ、ウチ温度計ないんです。::いや、体温計。……病院?無理ですよ。俺、保険証ないし、寝てれば何とかなるかなって。ホントですよ(わざとらしい咳をする)::はい。すいません。明日は必ず、あの出ますんで:はい、お願いします…。
 
  彼女に電話をする。
  
 なんだ、ナミ。いねえのか…。どうしよう::暇だな、一日::。
答え…それではオーディション用の台本のひとつをご紹介しましょう。これは女性用のオーディション台本です。


 ひとり芝居課題


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   ケーキ屋さんに女が入ってくる。

女 こんにちは。こんにちは、ごめんください。
  お店の方…、あれ、いないのかな?
  (間)
  え、マジ。ホントにいないの。参ったなあ。
    人が入ってくる。
  あ、このショートケーキを4つもらえますか。
  え、違う。あ、そうですよね。お店の人じゃないですよね。
    人はためらわず、クッキーセットを勝手に持って帰る。
  あっ、え? え!
  わたし…。知らない…。
  えっ、こんな時間。
 
    携帯電話を出して電話をする。
  あ、真奈、私。お疲れ。いまさ、駅前のケーキ屋さんにいるんだけど。   
  うん、分かってる。ショートケーキだよね。
  それが買えないの。え、だからぁ、ずーっと。戻って来ないの。店の人。
  そう、ずーっと。


  え、そんなことできないよ、犯罪じゃん。
  お金置いて行くとしても、そんな。
  え、えーーー、何か嫌だな。やりたくない。
  分かった。分かった。
  
   ショーケースの向こう側にいくと店員が隠れていた。
    
  えっ、お店の人…ですよね?
  何で。何でなんですか?。




 ひとり芝居の中で、空間をとらえられているか、見るべきものをきちんと見ているか、起きることにひとつひとつリアクションがされているか、相手と会話しているかといった原則や基本的なこと。表情や立ち振る舞い、全体的な人間像の作り方など、ユーモアのセンスも含めて見させて頂こうと思って作ったテキストです。ブレスを何処で入れるか、空気をどう変えて行くか、コメディでやることも、シリアスなドラマのようにやることも可能になっていると思います。今までに200人以上の女性の方がこの台本に取り組んでくれました。今後もこの台本を使って行こうと思っています。
答え自分で言うのも恥ずかしくなる様なことなのですが、というのも、語る資格があるのかと思いますが、まあ書きます。よく若い人の中に、今の自分では挑戦するほど力がないのでいつか挑戦しますということを言ってくれる人がいます。ありがたいことです。目標にしてもらうことはありがたい。しかし、申し上げたいのは、だからこそ夢が夢で終わってしまうのです。うちのレベルが高すぎてすぐに挑戦できないのなら、演劇で食って行けるようには、今生ではなれません。ぜひ演劇で食ってく目標を、いますぐ捨てて有限の人生を他のことにお使い下さい。

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僕は小学生のころから演劇に憧れてきました。いつかエンタティメントビジネスの中で勝負したいと思ってきました。しかし、自分の能力を考えるとチャンスはないと思ったり、誰かが声をかけてくれるのを待ってみようとか、勉強して将来やってみようと思っていたわけです。そして、時間は経ち40才過ぎていたわけですよ。40才過ぎたからといって、何ができるようになってるんですかね?なにもありません。40才過ぎても、やっぱり一から始めなくては仕方がなかった。いい芝居を山ほど見て来たでしょう。はい、見てきました。でも、いい芝居を山ほど観た人がいい演劇人になれるのなら、毎日劇場に通っているお客さんが一番美味くなりますね。

 先ずは行動してみることです。行動して辛いことを我慢してし続けることです。

 力は我慢して続けることでしか獲得できません。

 いつか挑戦します!って言う人が、いつかが来るためにホントに頑張って何かをしている事例をきいたことがない。遊んでいるだけ、楽しんでいるだけ。訓練したりレッスンを受けたりしてるんですかね?せいぜい出してくれる劇団に出て時間とお金を使ってしまってるだけ、いや浪費しているだけじゃないですか?ダメな芝居に山ほどでても何の成果もありません。悪い癖がつき、経済的にも追い込まれて、むしろ逆効果です。

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 始めること。これ以外に方法はない。そして、いま自分が手が届く最高のところで始めることです。演劇人で食べていける人なんてほとんどいません。挑戦するほとんど全員が経済的には敗北者になっていきます。ものすごい競争です。そのときに目標を低いレベル、今の自分に合うレベルで設定していてはダメだと思うのですが、どうでしょう?もちろん、今の自分より高いレベルのところでやれば、そりゃあ辛い。当たり前です。経済とHは公演ごとのオーディションは高いレベルです。しかし、どんな辛いことも受け入れて劇団員として頑張るという人に関しては可能性に賭けます。
 正直言って東京圏で、これだけ門戸を開放している劇団って他にないと思います。というのも、僕自身が遅く芝居を初めて、とても辛い思いをしてきたものだから、やりたい。本気でやりたいと思っている人に頑張れるチャンスを提供したいと思っているのです。
 多くの人は、生半可な考えで来るので、うちの厳しさに耐えられずすぐに辞めてしまいますが、一気に成果なんて得られません。一公演やって「勉強になりました」っていう若い人に笑いながら僕は何も分かってないのかなあ?と思ってしまいます。一回じゃほとんど何も分からないのです。何回も何回もやることで少しづつ成果は出てくるものだからです。怠けないで続ける。続け続けることが重要です。

 やれますか?あなたに…

 いつかは待っていても永遠にやってきません。

 自分で呼び寄せなくてはいけないのです。



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  答え…きっとそれぞれ方法論は違うと思います。本当にいろいろです。僕が言うのもなんですけどね。売れるようになった人のことをいろいろと見て来て思うことを書きますね。
 しかし、僕が見ていて一番理想的な環境って何だろうなあと思って見ていると,例えば、ミュージカルの現場で歌のレッスンやダンスのレッスンがあったりする。例えば昨今はやりのアイドル系女の子が多く出る舞台や、イケメン系の若者が多く出る舞台などでは、ギャラをもらって、一流の人にレッスンをつけてもらって、演技指導もしてもらって、舞台で成長できたりする。これ、理想ですよね。本当にラッキーな人たちだなあと思います。もちろん熾烈な競争がそこにはあって、大変なのは良く分かるのですが、小劇場で演劇をやってるものからすると羨ましい環境だと思います。

何を優先事項として選択するかを考えたい。

 誰だって、歌や発声、ダンスやアクション、殺陣や乗馬、その他諸々のレッスンを受けられるものなら受けたいでしょう。演劇研修所などではそのようなレッスンがありますが、学費が掛かって大変です。舞台とバイトをやりながらではへとへとで遊ぶ時間もなくなるでしょう。さらに、知り合いの俳優の舞台ばかり見るのではなく、一流の演劇、歌舞伎、能狂言、文楽、ダンス、バレエ、美術、コンサートといったものだって見られるものなら見たいはずです。でも、お金と時間の制約があってできないのです。こうして、いたづらに時間だけが過ぎていきます。
 大変なのは良く分かりますが、やならくては成長できないのではないでしょうか?
 遊ぶ時間をある程度犠牲にし、飲む金を節約してレッスンや付き合い以外の舞台のチケ代に廻すといった選択をしないで、今の自分より確実に成長できると思ったら大間違いだと思います。すこしづつの成長ではダメです。どんどん年齢というタイムリミットが来てしまうからです。何かを犠牲にせずに成長できるわけはないのです。
 この数年の間にも、力も魅力もあると思っていた小劇場の俳優さんが何人も廃業しています。タイムリミットが来てしまったのです。将来またやります!と言う人が多いのですが、ほぼ100%やりません。やれないのです。一方で小劇場出身で、きちんと売れた人が何をどんなペースでやっていたのかもつぶさに見ています。だから、申し上げるのです。

 自分の壁を突破し目標を高く設定して、いろんなことを犠牲にして、それこそ大変な努力をしないと、だめになるということです。

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お客さんを大切にして、多くのファンを獲得することは非常に重要。

 もうひとつはギャラをもらって、必要なレッスンも受けさせてもらえる現場にいくためにはどうすればいいのかということです。それは二つの方法があると思います。先ずはそういう現場のキャスティングをするプロデューサー、演出家、脚本家といった人たちに認められるということです。
 そして、ひとつひとつの舞台でいいものを見せること、この人を使ってみたいと思わせる魅力を持つこと、自分を少しでも高く買ってもらう為のマネジメント力を持つことだと思います。
 最近、舞台のあとに、経済とHのメンバーに声がかかったりします。事務所から入らないかとか、他の舞台のオファーをもらったりすることがあります。また、うちのメンバー以外でも、うちの舞台に参加した人に声がかかることもあります。そして、実際に事務所に入った人も、オファーを受けて仕事をした人も何人もいます。そういう舞台を作ることができたとき、本当に良かったなあと思うのです。声がかかるようにと考えて創り上げた部分もあるので嬉しさもひとしおです。
 声がかかるというのは、舞台に立っていた役者が魅力的に見えたからです。立っている役者が魅力的な舞台は面白い舞台のはずです。だから声がかかるのが二重三重に嬉しいのです。
 是非とも、そういうチャンスのある舞台に出て下さい。 若い俳優にとって、舞台経験は重要ですが、お金も時間もエネルギーも吸い取られます。だから、どんなクオリティの舞台にでるかをきちんと選択して、一定のレベル以下のものには出ない方が懸命です。だめな物に何本でてもだめです。役者として出会いたい、プロデューサーや演出家、キャスティングディレクターも観に来ません。


 またお客さんを獲得するということもとても重要です。経済とHでもキャスティングをするときに、この役者さんをキャスティングすることで、いったいどれほどのお客さんにアピールできるだろうかと毎回、相当考えます。例えば、300人のお客さんを呼ぶことができます!ときくと、凄いな!と思うし、キャスティングする時の重要なポイントになることは間違いないことです。
 逆に、自分はお客さんを呼べません!呼べても20人ですねえ。これは間違いなくマイナスポイントです。友達がいないんで~と言われたりするとがっかりします。別に友達がいなくてもいいですが、お客さんがいないのは困ります。言い過ぎかもしれませんが、少なくともひとつの側面からみるとその役者が俳優としての魅力がないということを意味するからです。昔からの友人は最初の1~2ステージは見に来てくれるでしょう。でも、毎回毎回何千円ものチケットを買って観に来てくれるものではありません。その間に一般のお客さんを自分のファンにする努力をしなくてはいけないのです。舞台をみてファンになってくれた人への心配りも大切です。ブログをしたり、差入を下さった方に礼状を書いたりするのもファンの方=お客さんへの礼儀でしょう。こうした心配りはお客さんからファンになっていくきっかけとなります。そして強力なファンになってくれると、友達を誘って観に来てくれたりします。そのまた友達が友達を誘って来てくれる。決して多くのファンを獲得するのは難しいことではないのです。
 もしも、あなたが一定の演技力があって、役柄にもそこそこ合っていて、1000人のお客さんを呼べるのであれば、間違いなくきちんとしたギャランティをもらえる舞台に立てる可能性があるでしょう。
 
300人のお客さんを獲得して欲しい。

 主宰の佐藤は毎公演、この役柄で、うちのメンバーを観に来てくれたお客さんに満足してもらえるだろうか?新たなファンを獲得できるだろうかと考えています。うちのメンバーが、舞台をみてこの役者をもう一度見たいと、何百人のお客さんを獲得できるようになって欲しい。そうする為には何が必要なのか?真面目に考えていきます。役が大きければいいというものではないようです。
 要は必死に心身を削って舞台に立つことが大切なのではないでしょうか。真面目に取り組んでいると、ひとつひとつの瞬間にお客さんは感動してくれます。成長できるように応援して頂けるものです。
 そういう応援して下さるファンの方に、感謝の気持ちを表すためにできることはいったいどんな事があるのかを考えてもらいたいと思っています。それは、舞台以外でもお客さんを感動させ続けることになるのです。
 もちろん一番大切なことは、ファンサービスではありません。魅力的な役者であること、高いスキルと豊かな感性をもった役者であることと思います。

 $経済とH 疑問質問 そこがききたい!$経済とH 疑問質問 そこがききたい!
  答え…経済とHは、入る人もいますが、辞める人も少なくない出入りの多い団体だということは確かにその通りだと思います。来る人は拒まず、去る人は追わず。僕の基本方針はそこにあったからです。

 特に2006年から2007年の1~3回の公演は一流の作演出の才能を迎えて公演をするというスタイルを取っていました。文学座の坂口芳貞さん、ONEOR8の田村孝裕さん、宇宙レコード/コンドルズの小林顕作さん、ブラジルのブラジリィーアン山田さん。現代日本演劇界を様々な才能を作演出に迎えて公演を行ったのです。このような人たちの作品を演じることができると多くの演劇を志す人たちがメンバーとして応募してもきました。
 実際舞台に出られた人も少なくありません。お客さんもそれ相応に入りましたので興行的にも問題はありませんでした。
 当時の僕は応募して来た人をメンバーとしてハードル低く迎えていたのです。それは、芝居の経験が少なくても、多少下手でも演劇をやったっていいじゃないか!と思っていたからです。出演できた人は、とても楽しそうでもありました。客演でお招きした一部の方をのぞくと、出演料をお支払いできるわけでもなく、ノルマを持ってもらい、いろいろのお金の負担もお願いして出演してもらいました。
 楽しそうでしたが、その人たちが1ヶ月くらいの稽古で芝居が上手くなったのかと言われれば決してそうは思いませんでした。次につながった人もほとんどありません。
 そして、経済とHというよりも、個々の作演出家に興味があって参加していた人が多かったので、2008年に方針転換をすると辞めていかれました。僕が方針転換した一番の理由は、こんなことを続けていても、演劇を上演する団体にはなれても、演劇を職業にする人を生み出すことはできないと思ったからです。僕は多くのお客さんに見て面白かったと言ってもらいたいし、メンバーには演劇で食べていけるようになって欲しいのです。

 辞めていった人で、今も演劇を一線で続けている人はほんの2-3人です。
 

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 ひとつの舞台に出ても仕方のないことなんです。1ヶ月ほどの夢でしかありません。一流の人と芝居を一度やったからといって、一流の人と同格なんかじゃないです。そんなに甘くありません。1ヶ月ほど、一流の人に訓練されて、信じられないように上手くなるということは、ほとんどありません。さらに申し上げると、外部の演出家にとっての課題は公演を面白いものにすることであって、未熟な役者を鍛えるために時間を割く様なことはあまりしません。(自分で演出を始めた理由のひとつです)それまでに山ほど培って来たものが、たまたま巡り合わせで開花することはあるでしょうが、実力のない人がただひとつの舞台を頑張ったからと、頂点を極めるところに到達できるということは先ずないです。

 舞台に立つと、初めは気持ちのいいものだと思う人が多いそうです。プロの舞台人でもそういうことを話されることはありますが、よくよく伺うと、厳しい鍛錬と長年の積み重ねの上に到達した別次元の気持ちの良さであり、単に若い演劇人が感じる気持ち良さ、楽しさとは本質的に違うもののようです。

 もちろん一流の人と共演することは素晴らしいことです。でも、それは無闇にやっていてはいけません。ひとつひとつの公演に、きちんと課題をもって、それを克服することを目標にやってもらわなくてはいけないのです。それは地道な努力を持続することを求めます。そういうことに華やかな演劇の現場だけを夢見ている人には耐えられないのでしょう。もう一度言います。経済とHを辞めて、経済とHと同等、もしくはそれ以上の団体で演劇活動を続けている人は、1-2人いるかいないかです。
 
 経済とHはメンバーとして迎えいれると、その人の長所を考え、そこを伸ばすことを考え、短所を克服することを考えます。それは、個々が乗り越えなくてはならないことで、劇団が手取り足取りしてくれるわけではありません。時間も努力も経済的な負担も必要です。それは本当に大変なことです。

 ひとつひとつの公演は、メンバーのさまざまなことを考えて練られます。決してできないことをやらせようとはしませんし、簡単にできそうなことをやってお茶を濁すようなこともしません。公演が終わると役者としての課題を乗り越えられたのか考えてももらいます。

 経済とHのメンバーになるのに、一番必要なのは、やる気です。しかし、演劇人として成功する為には、やる気だけでなく、実際に、やらなくてはならないことを、地道に続けることができるかどうかが重要なのだと思います。演劇人として生き残れる人は本当に少ないです。しかし、生き残るために真摯に課題に取り組んで毎日を過ごしている若い演劇人も、とても少ないと思うのです。

 僕はメンバーになった人に厳しいです。だから、辞めていく人も多いです。でも最初に書いたように辞めていって、演劇そのものを続けている人も少ないのです。結局は演劇に対する思いがそのレベルの人だったんだと思ってます。経済とHに入って、自分は演劇をやりたいと思っていたけれども、それほど頑張れない、頑張り続けられるほど演劇を愛していないんだと分かることも良いことだと思っています。たった一度の人生で本当にやりたいことを見つけてもらうきっかけになるかもしれないからです。ただ、まったく演劇を見ることからも辞めてしまう人が多いのは本当に残念だなあと思います。

 経済とHに入ってくる人も辞めていく人も多いのですが、それは、毎年、役者になろうと憧れて演劇を志す人と、辞めていく人が多いのと同じです。
答え…経済とHでは出演者募集などでオーディション料を頂戴することにしています。
   また、お芝居に参加する方から参加料をお願いしたり、劇団員になりたいという方から入団費のような金員をもらうことにしています。本来はオーディション料や入団費などをもらうのはいいことだと思っていません。プロの俳優はお金をもらって演技を披露するのであって、お金を払うのはオカしいと思うからです。

 理由は主にふたつあります。
 先ずは、お芝居をするにあたって、常に財政的に厳しい状況におかれているということがあります。一言で言えばお金が足りないからです。ただし、経済とHの公演では最初にお約束した経済的な負担以外は、たとえ大幅な赤字になった場合でも、主宰の佐藤治彦が全面的に背負うことになっています。よく駆け出しの劇団で公演で赤字になり赤字分を皆で分け合って背負うということがあります。それはそれでいいのですが、それがきっかけで消費者金融などから借金をしてしまい、その返済でバイトに追われて結局は演劇をやめてしまったという例を山ほど見ています。経済とHではそのようなことはありません。佐藤が経済的な責任を背負うのですが、その分、厳しく予算管理もしています。ご承知置き下さい。
 もちろん経済的な負担をして頂けたら、どんな方でも出演できるというわけではありません。厳しいオーディションに勝ち抜いて頂いた方のみが出演できるのです。経済とHは2008年中頃から体制とやり方も大きく変えました。そのため出演するハードルが非常に高くなりました。とてもいい俳優が出てくれるようになったからです。公演を重ねるごとに作品の完成度が高くなってきています。面白いと評判が良くなってきています。
 オーディションを勝ち抜いて出演して下さった方が、今まで参加した芝居のなかでも面白かった。充実していたと言ってもらうことが多くとても嬉しく思っています。
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 もうひとつの理由は、お金を頂かずにオーディションをするときと比べると明らかに真剣さが違うということです。お金を頂かずにオーディションを行ったこともありました。事前にお渡しした台本を読んで来ない、当日になって急なキャンセルをする。時には連絡もなしに会場に現れないということもありました。メール時代に敢えて郵送で履歴書を送ってもらい、オーディション料を払ってもらう。そういう面倒で負担のあるオーディションにすることで、それでも出演したいという人だけにオーディションを受けて欲しいと思っているからです。

 経済とHの公演は、ベテランで実績のある方にはそれ相応の待遇をもって迎えています。ギャランティを支払って出演して頂いている方も少なくありません。オーディションで参加して頂いた方も、何回か出演して頂いて、ギャンティをお支払いするようになった方もおられます。
 ノルマや参加費を払って参加した人は二つに分かれます。お金を払って参加しているんだから、もっと大切にして欲しいと受け身な人と、お金も払って参加しているんだから、ここで何かをつかみたい。向上したいと思って参加する積極的な人です。もちろん、経済とHは後者の人をもとめているのです。

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答え…どうせなら大きな役をやってみたいと思うのは良く分かります。経済とHの劇団員=メンバーになっていただいた限りはメインかそれに近い役をやってもらいたいと思います。問題はできるのかという部分です。経済とHの舞台はこの1年でものすごく高いレベルになりました。若い俳優さんでも魅力的でさらに実力のある方が続々と出演してくれるようになりました。そういう上手く魅力的な俳優さんと一緒にお芝居をやって見劣りしない個性と実力があるのかという部分が問題になります。
 それに出番は多かったけれどあの人下手だよねと思われるよりも、あんなに上手いのに何であれしか出ないの?もっと見たい!と思われる方がトクだと思うのです。経済とHのメンバーは大切にされます。実力と魅力を考えてその域に達するまで稽古中も徹底的にマークされます。
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 外部の出演者であればこだわらない小さな部分まで、メンバーには徹底的に稽古と演出をさせてもらいます。決して最後の最後までこだわってもらいたいのです。もちろん、台本を書く時からメンバーの魅力を引き出すためにはどうすればいいか熟慮を重ねて台本を書きます。そして、毎回挑戦してもらうことを決めて稽古に望んでもらいます。

 2010年8月からは公演規模を大きくして行くために、それだけの魅力と実力を兼ね備えた出演者が揃います。これ以外に、初心者にとって飛躍になるように、メンバー中心に大きな役に挑戦してもらうための比較的小さな規模の公演も行う予定もあります。メンバーが数年で舞台の中心に立てるように、実力と魅力を兼ね備えた俳優さんと渡り合えるように考えてやっていきます。小さな役で面白くないと思わずに、小さな役かもしれないが、すごく魅力的にいい芝居ができることにこだわってもらいたいと思うのです。
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もちろん、あります!
先の公演でも出演者2人に映像に強い芸能事務所から声がかかったり、商業系の演出もされている演出家の舞台からオファーがくるなど、単に小劇場の舞台だけに留まらない活躍をするチャンスがあります。
 毎回、演劇、テレビ、映画、事務所、CM関係の方が何人も観劇しています。主宰の佐藤治彦は、劇団員を中心とした出演者の個性と魅力を引き出す作品作り、演出を心がけています。基本的な部分で弱点があれば、劇団員に関しては特に徹底的に鍛えます。$経済とH 疑問質問 そこがききたい!$経済とH 疑問質問 そこがききたい!


 本人の良い部分をどう伸ばすのか。一緒に考え一緒に行動して行きます。 
 経済とHの舞台に立って、ぜひチャンスをつかんでください。経済とHでは入団した劇団員にただ出演してもらうのではなく、どうやって将来食べて行く俳優になるのかを考えて行動してもらいます。それは、確かに大変なことですが、それに耐えられる覚悟のある方の応募をお待ちしています。$経済とH 疑問質問 そこがききたい!
答え 気になりますよね?見たことない人も、経済とHに関わろうかと考えている人もとても気になると思います。その答えは、、、、いろいろです。と答えるしかないでしょう(笑)。ホントにいろんなタイプの作品を上演してきたからです。経済とHの作品でも、特に佐藤治彦の作品については、旗揚げ前に上演したものは、メタ演劇のような作品でしたし、経済とHになってからも、最初の3作品は1幕もののOLのラブコメディ、$経済とH 疑問質問 そこがききたい!次の2作品は短いシーンを積み重ねた映像的な作品で19才をテーマとしたコメディでした。$経済とH 疑問質問 そこがききたい!そして2010年8月の作品は、泣けて笑えるしっとりとしたコメディを作ろうと思っています。社会性の高いハードな作品も作ってみたいですし、楽しいミュージカルも作りたい。オムニバスコント作品も作りたい。人間ドラマも書いてみたい。いろんな構想があるのです。

 ただし、いろんな作品に共通したことがあります。それは、お客様に楽しんで頂ける作品であること。
演劇を作る側の勝手な思いだけで作品を作りたいと思いせん。

 それから、演じている役者、関わってくれたスタッフができるだけ楽しく真剣に充実感を味わえる作品と稽古場にしたいということです。

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答え…オーディションは、書類審査を通った方に、ひとり芝居をしてもらいます。事前に台本をお渡しし、覚えて頂いて芝居をして頂きます。4~5分くらいの作品です。1回だけでなく何回かやって頂くことが多いです。また、どんな方なのかを知るために雑談もさせてもらいます。
 ワークショップは公演に参加される方を前提に数日間行います。出演する俳優間の相性や見え方、また、役者としての柔軟性なども見るチャンスにしようと思っています。


経済とH 疑問質問 そこがききたい! いづれもオーディションやワークショップだけの参加になったとしても、参加して良かったと思ってもらえるようなものにしたいと思っています。

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