(抜粋)
L M 曲線の部分に関しては多くの人が今ひとつ納得できず、果たしてこれが米国や日本に本当に適用できるのかとの疑問も少なくなかった。実際にLM 曲線の部分に関しては、それが完全な形で米国や日本の現場で役に立ったという話もあまり聞かないのである。
しかしその理由は先ほど述べたことからも見当がつくだろう。つまりこの話は英国のその時代に生じていた特殊な競合関係を前提としており、それがない場所では基本的に理解も応用もできないのである。
なおそのあたりの事情は第3 章の話でも同様で、もし読者が以前にそこを読んだ際、なぜその話がそんなに重要なのかわからず困惑していたとすれば、読者はその時の経済学者たちと似た体験をしたのかもしれない。
つまりこの場合、前もって頭の中にこの経済世界での全ての路線の大小関係が知識として入っていないと、それが本当にトップの二大路線であることや、その競合関係が現在の経済世界の最大のものであるかどうかがわからず、問題自体の重要性も十分理解できないのである。
そしてさらに第3 章の「金利が上がれば株が下がる」という話の場合、これが本当に現代の経済世界での二大競合関係と言えるかについても、実はワンクッション置く必要がある。
それというのもこの話は、むしろ戦術レベルで細分化されて経済社会全体に広く分散しているという点が最大の特徴で、それを構成する路線は必ずしも「コア」というイメージのように一ヶ所に集中して太い線路をなしているわけではない。
しかし逆にそのため身近な個人投資家レベルから国際経済レベルまで、非常に広く普遍的にあらゆる国で見られており、それらを大から小まで合計すれば極めて大きなものとなると考えられる。その意味でこれは仮に最大の競合関係ではなかったとしても、最も覚えておいて損のない実戦向きの知識であることは確かで、第3 章でこれを代表として選んだ理由はむしろその点にあったのである。
(コメント)
とりあえず完全還流状態をつくることが目標でそれをクリアするためには2つのコアがある。
借りる側の汲み上げポンプと貸し側の資金提供ポンプである。
分かりにくいのが貸し側の資金提供ポンプのほう。
戦術レベルで細分化されて経済社会全体に広く分散しているという点が最大の特徴のようで要は貸し側の資金提供ポンプにつながってるホースが並列して多数存在するのだろう。
それがすべて借りる側の汲み上げポンプに繋がっていれば完全還流状態を作り出せる。
ホースは何本も並列して存在するが、それを束ねて1本のホースだとみなしそのホースがどこに対し繋がっているかも含めて考えると一ヶ所に集中して太い幹なると解釈してよいということだろう。
L M 曲線の部分に関しては多くの人が今ひとつ納得できず、果たしてこれが米国や日本に本当に適用できるのかとの疑問も少なくなかった。実際にLM 曲線の部分に関しては、それが完全な形で米国や日本の現場で役に立ったという話もあまり聞かないのである。
しかしその理由は先ほど述べたことからも見当がつくだろう。つまりこの話は英国のその時代に生じていた特殊な競合関係を前提としており、それがない場所では基本的に理解も応用もできないのである。
なおそのあたりの事情は第3 章の話でも同様で、もし読者が以前にそこを読んだ際、なぜその話がそんなに重要なのかわからず困惑していたとすれば、読者はその時の経済学者たちと似た体験をしたのかもしれない。
つまりこの場合、前もって頭の中にこの経済世界での全ての路線の大小関係が知識として入っていないと、それが本当にトップの二大路線であることや、その競合関係が現在の経済世界の最大のものであるかどうかがわからず、問題自体の重要性も十分理解できないのである。
そしてさらに第3 章の「金利が上がれば株が下がる」という話の場合、これが本当に現代の経済世界での二大競合関係と言えるかについても、実はワンクッション置く必要がある。
それというのもこの話は、むしろ戦術レベルで細分化されて経済社会全体に広く分散しているという点が最大の特徴で、それを構成する路線は必ずしも「コア」というイメージのように一ヶ所に集中して太い線路をなしているわけではない。
しかし逆にそのため身近な個人投資家レベルから国際経済レベルまで、非常に広く普遍的にあらゆる国で見られており、それらを大から小まで合計すれば極めて大きなものとなると考えられる。その意味でこれは仮に最大の競合関係ではなかったとしても、最も覚えておいて損のない実戦向きの知識であることは確かで、第3 章でこれを代表として選んだ理由はむしろその点にあったのである。
(コメント)
とりあえず完全還流状態をつくることが目標でそれをクリアするためには2つのコアがある。
借りる側の汲み上げポンプと貸し側の資金提供ポンプである。
分かりにくいのが貸し側の資金提供ポンプのほう。
戦術レベルで細分化されて経済社会全体に広く分散しているという点が最大の特徴のようで要は貸し側の資金提供ポンプにつながってるホースが並列して多数存在するのだろう。
それがすべて借りる側の汲み上げポンプに繋がっていれば完全還流状態を作り出せる。
ホースは何本も並列して存在するが、それを束ねて1本のホースだとみなしそのホースがどこに対し繋がっているかも含めて考えると一ヶ所に集中して太い幹なると解釈してよいということだろう。