(抜粋)
人々の所得が増えれば当然ながら貯蓄も増えることになるが、それを無邪気に増えたと言って喜んでいられないのが資本主義社会というものである。
むしろこの場合、その増えた分を企業が残らず吸収できるかどうかの方が問題で、実際それができないと資金の完全還流状態を保てず、経済は不調に陥り始めるわけだが、そうなるとこの場合、企業が前と同じペースで設備投資を行っているだけでは駄目ということになる( 第2 ステップ)。
つまりそれでは以前と同じ量の資金しか必要ではないことになって、増えた貯蓄の全部を吸収できないからであり、そのためここは企業に頑張ってもらって、設備投資などを前より増やしてもらい、それらを残らず吸収してもらわねばならないだろう。
そうなると次のステップとして、企業にそういう気を起こさせるには、金利を低くして資金を楽に借りられるようにしておかねばならないことになり( 第3 ステップ)、結局最初の話は、三つほどの連鎖を経てそのように関連してくるのである。要するにその3つのステップの最初と最後をつないで整理すると「社会の中で所得が上昇するほど、それに反比例して金利を低くせねばならない」という理屈になるわけで、その両者の間の右下がりの関係をグラフにしたのがこのIS曲線である。
(コメント)
完全還流状態を作り出すのが資本主義経済の目的のようだ。
完全還流を実現するためには貯蓄が高血圧のもとになるようだ。
人々の所得が増えれば当然ながら貯蓄も増えることになるが、それを無邪気に増えたと言って喜んでいられないのが資本主義社会というものである。
むしろこの場合、その増えた分を企業が残らず吸収できるかどうかの方が問題で、実際それができないと資金の完全還流状態を保てず、経済は不調に陥り始めるわけだが、そうなるとこの場合、企業が前と同じペースで設備投資を行っているだけでは駄目ということになる( 第2 ステップ)。
つまりそれでは以前と同じ量の資金しか必要ではないことになって、増えた貯蓄の全部を吸収できないからであり、そのためここは企業に頑張ってもらって、設備投資などを前より増やしてもらい、それらを残らず吸収してもらわねばならないだろう。
そうなると次のステップとして、企業にそういう気を起こさせるには、金利を低くして資金を楽に借りられるようにしておかねばならないことになり( 第3 ステップ)、結局最初の話は、三つほどの連鎖を経てそのように関連してくるのである。要するにその3つのステップの最初と最後をつないで整理すると「社会の中で所得が上昇するほど、それに反比例して金利を低くせねばならない」という理屈になるわけで、その両者の間の右下がりの関係をグラフにしたのがこのIS曲線である。
(コメント)
完全還流状態を作り出すのが資本主義経済の目的のようだ。
完全還流を実現するためには貯蓄が高血圧のもとになるようだ。