山の日連休を利用して中央アルプス西面の谷正沢川細尾沢に行く。昨年からの持越し企画で、今年は会員のIZさんがご一緒してくださり天気にも恵まれ楽しく遡行できました。

 

【8月11日】
11日の昼過ぎに入渓地の冷水キャンプ場に着くも、キャンプ場は満員、登山口駐車場までいっぱいの様相にて、ここでのキャンプは諦め正沢川での泊に切り替える。正沢川に入渓するも日陰は無く、大岩ゴロゴロのゴーロ歩き、あまりの暑さに二人共熱中症気味で頭がボッーとしてくる。「早くテン場を見つけてまったりしたい!」「明日のこと考えたら少しでも進んでおきたいし・・・」玉ノ窪沢出合の手前で良い場所を見つけ、今日の宿とする。

樹林の中にテントを張り一息つく。時間もあるのでのんびりと焚火の準備。地元の道の駅で購入したトウモロコシを焚火で皮ごと蒸し焼きにするのが楽しみ 甘くて最高!でした。

 
 

【8月12日】

本来なら今日早朝入渓で軽装で頂上まで抜ける予定でしたが、昨日からの泊装備での入渓、荷物は重くなったが行程は縮まったので頂上までは必ず抜けようと心に決め出発。早朝の沢の中はすがすがしい。快適に歩が進む。

細尾沢出合を右に取ると、写真でよく見るナメ滝が現れ、やがて細尾大滝が遠望される。この沢唯一の大滝、なかなかの迫力でお出迎え!時間的に滝の真上に太陽が拝め、キラキラと煌めく滝の流れにしばし見入る。

 

奥のルンゼから巻きに入り、セオリー通りにルンゼ左を上まで詰めて巻き道に入る。順調に大滝上の沢床に復帰。ここからこの沢の楽しい所、登れる滝のオンパレードが始まる 明るく開けたアルプスらしい沢中をひたすら遡行。どこまでも続くナメ!滑!

青空の中に稜線が見えてくる。やや傾斜が増すが、やはり階段ナメ、楽しく辿れる!源流の沢の分岐を右よりに取りながら高度を上げて行く。

 

 

 

 

 

記録では、直接頂上や小屋に登っているものもあるが、ここは最も無難な右手の尾根のゲジゲジマークの切れ目を目指して詰めあがる。いやらしいザレを慎重に登り、ついに尾根へ。振り返ると遡行してきた細尾沢の谷がくっきりと目に飛び込んでくる。充実のひと時を仲間と共有。

 
這松と岩の尾根をかき分け頂上小屋へ、そして木曾駒ヶ岳の頂上に。360度の中央アルプスの展望が迎えてくれる。

 

時間的に何とか7合避難小屋まで下れそうなので下山。下山道の8合目から7合目間の道の悪さはなかなかのものでした。夕闇迫る中最後はヘッドライトになってしまう。7合小屋のある尾根に出た時に見た残照の朱さはホッとするものでした。

今夜の避難小屋泊りは、細尾沢の詰めで見た先行者の男性と伊那川を遡行してきた女性の単独行者と沢屋で貸し切りになる。沢の話にひと時盛り上がり就寝。
 

【8月13日】

今日は下山のみ。のんびり起床、昨日のうちに半分下山しているので今日は楽勝。10時過ぎには駐車場着。

 

日程:2023/8/11PM~8/13AM
山域:中ア・正沢川・細尾沢~木曽駒ケ岳
参加者:小俣、藤江

報告:小俣