一戦目、二戦目ノーヒット。
先発は武田勝さん、吉川。
二人からヒットを打つ事ができなかった。
二人とも初対戦ではなくて二軍の試合ではあるが対戦経験がある。
二人から打ったことがあったので球筋や球種どんなタイプかということは頭に入っていた。
この二試合で打てるボールは各打席で2球はあったがそれを僕は打つことができなかった。
札幌に移動してから予告先発で左が二戦続くのはわかっていたのでチャンスはあると思って準備はしていた。
しかし結果を残すことができなかった。
僕は打てなかったことは技術はもちろんだがメンタル的なものに原因があると思った。
一軍に上がってすぐの頃一軍の打席に立てること自体が嬉しくて結果のことを多少は意識していたがそれより思い切り振ることだけを考えていてあとから結果がついてくるといった感じだった。
この札幌での試合は何か違った。
一試合目ピッチャーは武田勝さん。
この試合僕は欲が出ていた。
ホームランを打ちたい、ヒットが打ちたい。
誰もがそう思って打席に立っていると思うがそればかりを考えすぎていた。
冷静に武田勝さんというピッチャーを分析すると強振してくるバッターに低めに変化球を集めて打ち取る。
打たせてとるピッチャーだ。
僕はその術中にはまってしまった。
試合前には武田勝さんのタイプはわかっていたしそれを頭に入れているつもりだったのだが打席に入ると欲ばっかりが出過ぎて準備していたのにもかかわらずそれを無視していた。
打席の中で自分の気持ちをコントロールができていない典型的な試合だった。
二試合吉川が先発。
この試合はまた違った心理状態になっていた。
昨日打てなかった、だから絶対この試合打たなきゃいけないと思ってしまっていた。
一軍に上がってすぐは何か打てそう、絶対打てるわ!と思えたのに。
この心理状態の変化に自分のもろさというか弱さを感じた。
技術面もあるとは思うがこの心理状態の変化によって自分の100%のパフォーマンスができないようでは一軍で結果を出し続けることはできないと思った。
ある先輩に一軍に上がってすぐの時に言われたことがあった。
「大きくいけよ!絶対小さくなるな!」
と言われた。
まさにその状態になっていた。
先輩も同じ経験をし失敗を経験しているから言ってくれたのだが僕も同じ失敗をしてしまっていた。
失敗は成功のもと。
失敗をいかして次は同じことをしないようにすればいい。
一軍の選手と二軍の選手の違いは修正能力にあると思う。
一軍の選手は修正能力に優れていると思う。
二軍の選手は同じ失敗をする。
これは間違いないと思う。
結局僕はこの後も結果がでずに二軍行きを言われた。
わずか二週間だった。
ある人から聞いたんだが二軍に落ちる前日監督が僕のことをこう言っていたらしい。
「色気が出ている」
一軍に上がってすぐのころはがむしゃらにプレーし、ダメだったら二軍でやり直せばいいと開きなおっていたが日に日に結果を欲しがる自分が伊東監督の目にもそう見えていたのだ。
「打てなくてもいいから思い切り振れ」
監督に初日に言われた言葉を思い出す。
失敗を恐れずにプレーしたら後から結果がついてくるから、ということを言っていたのかもしれない。
二軍行きを言われたとき絶対に戻ってきてやると思っていたが戻ることはできずにシーズンが終わってしまった。
二軍に落ちてからもほぼ全試合家で見ていて本当に悔しかった。
宮崎でのフェニックスリーグ中にクライマックスシリーズの試合を見ているときも本当に悔しくて情けなかった。
一軍の戦力になりたいと思って九年間やってきて今年一軍でそのチャンスをもらったが生かしきれず悔しいシーズンになったがこの悔しい気持ちを忘れず来年絶対に一軍でやってやる。
もう来年に向けて勝負は始まっている。
完
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一年間振り返って。を読んでいただきありがとうございました。
ここでブログ、Twitterを始めたきっかけを言っておきます。
一軍に上がりこんなにも多くの人に自分は応援してもらってるんだと感じる時が多くて二軍暮らしがながいこんな自分を応援してくれる人がこんなにもいるんだと思うと勇気をもらえたし何よりもマリンで打席に入ったときにマリーズファンの声援に感動しました。
ファンの声援が力になります!
とよく選手が言っていますが本当にそのとおりです!
微力ですがブログやTwitterで僕のことマリーンズのことを知ってもらって来年も1人でも多くの人がマリンに来てもらいたいと思いブログ、Twitterをはじめました。
あとは球場で頑張ってさらにマリーンズファンを増やしていきたいと思っています。
良い時も悪い時も応援してくれる人たちのためにこれからも頑張っていきます!
多少堅いブログになってますがこれからはプライベートでのことも書いていきたいと思いますのでこれからも青松敬鎔「不屈の青魂」をよろしくお願い申し上げます。