水田さんより、インターンの最終報告書を受領しましたので、アップします。


(1)インターン活動を通して得たこと及び今後の大学生活における目標

私はインターンを行うにあたって、今までの大学生活の中で他人や文章から知識としてしか得ることのできなかった政治と言うものを自分の目で、耳で感じ、吸収していくことを目標としてきました。そのために、日々活動してきました。

この2ヶ月間に山本けい事務所で行った活動としては、ポスター貼り、ポスティング、ビラ配り、街頭演説、議会傍聴など多岐にわたりました。特に印象に残っているのは朝駅に立ってビラ配りや演説をしたことです。私達はインターン生4人中二人一組でチームを組みそれぞれ担当の駅で活動を行うことがあったのですが、私達のチームは雨天が続き、中々駅立ちが行えなかったです。また、ビラを配っていた際に嫌味とも取れることを言われたりするなど、この活動は私にとって辛いことも多かったですが、普段の学生生活では行えず、しかしながら将来仕事などでこれに似た経験をすることもあると思うので、今回の体験は将来のためにも、非常にためになったと思います。また、時に市民の方から話しかけてもらうこともあり、普段市政についてどのような考えを持っているのかを知ることが出来、議員の側からだけでなく、市民の側からも生の政治について触れることが出来たかな、と思います。

また、事務所では就職活動関係の指導や食事などのマナーなども学びました。私は就職活動をまだまだ遠いことだと考えていて、このインターンを行わなかったたら何の危機感を抱くことなく夏休みまで過ごしていたと思いますが、山本議員の様々な経験を聞いていくうちに大分危機感を覚え、このままの学生生活を送るだけではいけない、と考えるようになりました。

マナーについては、食事だけでなく乗車中や移動中のマナーについても指導を受けました。山本議員は時間があった際はインターン生の送迎も行ってくれたのですが、乗車の際は助手席が空かないようにする、窓側を見るのは失礼にあたる、といったことは私が今まで知らなかったことでした。普段友達や先輩の車に乗るのとは違い、上司にあたる方の車に乗る、というのは私にとって負担に感じることが多かったですが、こういったことは社会経験という面でも、非常に勉強になったと思います。

インターン期間中、私は失敗も多かったと思います。インターンよりもサークルなどを優先したがり、その反面インターン活動への意欲が低下してしまいました。議員と再三インターンを優先すると約束したにも関わらず、議員への相談を疎かにし、活動に対して消極的になってしまうことが多かったです。しかし、他のインターン生などが居て、話を聞いてくれたおかげで何とかこの2ヶ月間を終えることが出来たと思います。男3人女1人という構成で、初めは辛いと思っていましたが、最後にはこのメンバーで良かったと思えるようになったのは、私の中で非常に大きな喜びです。学生の時はあまり意識しなかったのですが、男と女で上司の待遇などにも違いが出てしまう、出さざるを得ない、というのも知りました。私は性格上、こういった対応に慣れるのは難しいとは思うのですが、早いうちにこれを知っておくことが出来て良かったです。

このインターンは、生の政治を知ることは勿論出来たのですが、それ以上にこれからの大学生活をどう過ごしていくべきか、を学んだと思います。私は4月から再び大学中心の生活に戻っていくのですが、その中でも仲間との協力を惜しむことなく、また目の前にあるサークルやバイト、ゼミなどばかりに没頭せず、その先にある就職と言うことを最大の目標としていきたいと思います。今まで目を向けもしなかった企業のインターンなどにも、積極的に参加していきたいです。こういった考えはインターンを行う前までは私が持っていなかったものなので、このインターンを行うことで私の意識改革を行えたのではないか、と考え、このインターンに参加して本当に良かったと思います。

                                   

(2)インターン先の地域・国政において自分が興味を持った課題とそれにたいする提言

私がこの2カ月のインターンの中で最も興味を持ったのは、大阪府が「市街地の緑化を進め、みどりの風を感じる街大阪の実現を図るとともに、子どもが笑い、みどりに親しめる環境の整備を促進するため、」ということで行っている事業の一つである公立小学校の運動場の芝生化推進事業」についてです。

私のインターン先である山本けい事務所は大阪府交野市にあり、交野市内では星田小学校が唯一この事業に参加し、校庭の芝生化を行っています。実施主体は星田小学校ではなく、星田小学校PTA役員のOB会である「三本松会」が主体となって活動しています。三本松会はPTAと協力し、週末に芝生の整備を行っています。また、大阪府は芝生面積に応じて補助金を支給し、それだけで補えない部分は三本松会の会費を使っています。私は3月半ばに山本議員と共に星田小学校を訪れ、芝生の現状を視察すると共に、校長先生からお話を聞きました。それによると、芝生化実施自体は生徒の発育などにも良いという考えで芝生化を評価していましたが、芝生の維持管理に大変苦しんでおられました。芝生は一度植えたらよいものではありません。芝生には大きく分けて冬芝と夏芝の2種類があるのですが、特に夏芝は生徒に踏まれることも多いのこともあって傷みやすく、また毎年種蒔きが必要です。そして、夏芝を少しでも維持させるためにも冬芝というものが効果的なのですが、今回星田小学校は予算の関係から冬芝を植えることは出来ず、校庭の芝生は休眠状態のようでした。現時点ではPTA会費の値上げは無いものの、三本松会の会費は二千円上がったそうです。もしこれ以上維持費がかかるようなら、PTA会費の値上げの可能性もあるのではないか、と思います。もしそうなると、少なからず生徒の親からの反対も来るでしょうし、最悪の場合芝生事業自体の廃止になるのではないかと心配しています。

私は今回校長先生から話を聞き、芝生化をすすめる大阪府と、実施主体との更なる連携が必要だと考えています。いままでの事例からしても、芝生は生徒のメンタル、フィジカル面の両方に効果を及ぼすものだと思っています。だからこそ、大阪府には芝生化事業をすすめ続けてほしいのですが、実施後の経過についても今以上に目を配ってほしいと思います。私が思っていた以上に芝生はお金がかかります。肥料やスプリンクラーだけでなく、芝生用の土、様々な器具が仏要です。今回、小学校の方から地面に穴をあけ、芝生の成長と維持を促すエアレーションという作業が人の手では非常に大変なので、枚方市にある土木事務所にお手伝いをお願いしたい、という要請を受けました。このことを枚方土木事務所に伝えたところ、良い返事をいただきくことが出来、問題が一つ解決したかな、とは思いますが、まだまだ維持管理には課題が残っているようです。学校側から府に対して資金等の援助要請をするのはおそらく難しいと思うので、山本議員にはこれからも継続的に星田小学校の視察等を行ってほしいとは思いますが、これだけでなく、担当の省庁は実施主体へのサポートを今まで以上に強化してほしいです。そして将来的には、芝生事業を府全体の小学校で行ってほしいと思います。

 私の出身小学校にも校庭にではないですが芝生があり、皆毎日走りまわっていました。芝生があればけがの心配も少しは減りますし、自然との触れ合いは子供の成長に効果的です。大阪は現在府内における緑化構想を進めていますが、まだ発展途上の段階でしかなく、その効果は長期的なものになると思います。だからこそ、府は実を結びつつある芝生事業を疎かにせず、今後ますます発展させてほしいと思っています。