イノトモ 「丘の向こう」 リリース記念ライブ | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

1月30日は、イノトモさんの新アルバム「丘の向こう」発売を記念したライブが行われ、ネット配信もあったのでそれを見ました。

会場は、イノトモさんもお住いの東京都武蔵野市にある吉祥寺スターパインズカフェ。
吉祥寺は2014年にバンド、くらげのライブ観に一度行ったことがあります。あの日がくらげを観た最後。
多くのライブハウスがあり若い人が多く、活気のある街という印象でした。


※前半セットリスト
星と花
奇跡みたいな
深い穴
ぬくもり
かなしみをはんぶん、
夏の夕暮れ
アエルカナ
そうしていつか
ためらいの丘

イノトモさんの配信ライブは昨年も見ましたが、何れもいわゆる投げ銭制の無料ライブ。完全有料の配信は初です。
17時半開演。緊急事態宣言発出の為、急遽開演時間を早めたそうです。

最初の曲は1999年発売の5枚目のシングル「星と花」。
今回はフルバンドでイノトモさんもアコースティックギターを使用。エレキギターのおおはた雄一さんのコーラスも入って迫力があります。

演奏を終え、ドラムスのリズムのなか、イノトモさんあいさつしかけてしゃがみ、マイクのところの電飾を点けます。ステージの背景とマイクのところが電飾で飾られていました。
ホルンに似た楽器、ユーフォニアムのゴンドウトモヒコさんがステージを一旦外れ、1部は新アルバム、丘の向こうから演奏していくとはなして次は「奇跡みたいな」。
伊賀航さんがベースギターからゴントラバスに持ち替え、続いて「深い穴」。
この2曲はイノトモさんボーカルのみでした。

この会場を電飾で飾りつけ、電球職人と紹介されたゴンドウさんが戻ってきて、イノトモさんもギターを持ち、このアルバム発売前にも何度かライブで演奏されてた「ぬくもり」。
背景の電球はinotomoと綴ってあるそうですが、見えない!とイノトモさん。
ぬくもりはもともと、イノトモさんとゴンドウさん、チェロの徳澤青弦(せいげん)さんとで結成したグリーンスケッチというユニットで演奏された曲だそうです。
公開中のMVは極寒の相模湖で撮影されたそうです。
演奏中、背景の電飾のことを思い出し、ジンジンきたとはなします。

「かなしみをはんぶん、」は、ゴントラバスの伊賀さんとゴンドウさんと3人で演奏。

続いては伊賀さんとおふたりのコーナー。
イノトモさんはボーカルのみで、伊賀さんがイノトモさんのアコースティックギターを弾き、「夏の夕暮れ」。
伊賀さんはイノトモさんと確かデビュー前からの長いつき合いと聞いたことがあります。
1998年のメジャーファーストアルバム「グレイプフルウツ」にも参加、2008年に初めて観たイノトモさんの10周年記念ライブにも出演されてましたね。
今回のアルバムでも演奏のほかこの曲など2曲の編曲で参加。ギターを弾くのはめずらしいそうで、あまり注目しないでとイノトモさんに伝える場面も。でもさすがの演奏でした。

バンドメンバーが戻り、もう1曲の伊賀さんアレンジ曲「アエルカナ」。
緊張したけど(ギター)終わってよかったと伊賀さん。
伊賀さんアレンジのバックトラックとともに演奏。引き続き伊賀さんはギターで、一方椎野さんはマラカスを使用。

フルバンドに戻って「そうしていつか」、「ためらいの丘」演奏。
この新アルバムと一緒にいくつかCD買ったのですが、このアルバムも前作「森と声」、前々作「ねむるねこ」と並ぶ高い完成度で、結局こればかり聴いています。


※後半セットリスト
愛のコロッケ
たんぽぽ
遠くまで
消えないもの
無題
眠る猫
坂道
シロツメ草

※アンコール
あたらしいいちにち(原曲)

後半最初はフルバンドで名曲「愛のコロッケ」、「たんぽぽ」。
いつもライブでは弾き語りで聴いているので、フルバンドは新鮮な感じがします。
たんぽぽが2000年発売のことに触れ、会場のスターパインズカフェでワンマンライブ演らせてもらうのその頃以来とはなします。
ライブハウス大変だと思うのですが、お互いなんとか生き延びていきましょう。

「遠くまで」を演奏。
このバンドのバンマスを務めている、おおはた氏のエレキギターソロがカッコイイ。
大人の、渋いバンド。

「消えないもの」。
ライブでは初めて聴くこの曲は、イノトモさんの自分が初めて買ったCD「やさしい手。」収録曲。高音でかすれる感じのボーカルが好きだったな。

急にギターをかき鳴らしてほくそ笑むイノトモさん。
ギターがワイアレスなので何処へでも行けるとはなし、ステージ奥へ。
曲はファーストアルバム収録の「無題」。
うたい乍らメンバー紹介と、各々のソロパートを演奏。

画面向かって左手前がバンマスでエレキギターとコーラスのおおはた雄一さん。

左奥がベース、ゴントラバス(ウッドベース)の伊賀航(わたる)さん。

中央がアコースティックギターのイノトモさん。

右奥がドラムスの椎野恭一さん。

右手前がユーフォニアム(Euph)のゴンドウトモヒコさん。

「眠る猫」を終え、楽しんでいたゞけたでしょうか。やっぱりライブは楽しい。
スターパインズカフェのスタッフは、カメラ専門じゃないのにがんばってくれた。

「坂道」を終え、いつかまた会おうね、それまで元気でね。
そしてライブラストで定番の「シロツメ草」。
終盤のンパンパンの手拍子のところで、おおはたさん、伊賀さん、ゴンドウさんも手拍子。

アンコールありました。
7時半に終わる筈がギリギリですよとイノトモさん。
NHKの「いないいないばあ」という幼児向け番組に提供した、「あたらしいいちにち」の原曲となったものを演奏。
アンコール無かったらオクラになる筈だったそうで、貴重な演奏でした。
終盤の♪らった、らったら、らったらったの部分で覚えた?と会場に問いかけ、皆んながうたったらハモるけんねと、合唱になり、ライブは終わりました。