日本文化未来研究所
所長 麻文字 恵子です
熱海災害のホンの少し前に
林業について學ぶ機会がありました。
精油を扱っている立場として、
森林を大切に護るのは
当然のこと。
というか、
ニンゲンとしてどう豊かに暮らすべきかを
考えると
大自然無くしては、
成り立たないものですものね
人工的に造成された森林の特徴
基盤岩状態の観察方法、地質の見極め、水脈の見分け方、、
森は生きている。
過去形ではなくて、現在進行形
それをニンゲンが勝手に、
『この木が高く売れるから。。』
『この種類が人気があるから、』
という短期的展望の狭い視野で植林を決めたり
この谷間の使っていない場所を埋め立てて
有効活用しよう。
だなんて、簡単に変えてしまったのなら。
山の神様が怒るどころか、
自然現象として当然の
しっぺ返しがあるのは明白なこと。
ナニか、起こってからでは遅いんです
自然の変化に一番早いのは植物と言われてます
数年単位で実を豊富に実らせたり
実らせなかったり。
次の季節が雨が少ない事や寒さが厳しい事を
見越して実りや生育を変化させる。
次には、僅かな変化を野生動物が感知して
鳴き出したり、ソワソワしだして
集団で大移動したりの行動を起こす。
一番最後の我らニンゲン族
残念な事に
災害が起きてからではないと
その変化を事前に気付くことができない。
それは、五感を手放してしまったから、、
と言われています。
嗚呼、本当に悲しいこと。
私が一番印象的だったのは、
神様の山か、仏様の山かで
山の状態が変わるそうな。
神様の山は、ニンゲンが亡くなった後に
荼毘にふし、骨にしてから埋めるので
山が育たない。
仏様の山は、そのまま埋めるので、
土地がふかふかして柔らかいのだそうです。
フワフワな大地は、植物や動物を育てます。
私たちニンゲンが肉体を離れてさえも
なにかを育てる循環の一部になれるなんて
素晴らしいことだと思いませんか?
どちらが大地が喜ぶのか。は分かりますよね。
大地に還す、地球レベルでの
大きな循環をもう一度考える
素晴しい機会を得られたことに感謝します
そして。環境という視点から見て。
室町時代から江戸時代の人糞は、
大地を豊かにしていたのも事実です。
質素な食料事情だったであろう、農民の人糞よりも
街中に住まう江戸城などの富裕階層から出されたものは
価値が一番高かったと言われています。
一見、汚いと思われる事象でも
実はとても豊な側面もあるのですね
スサノオが、天照大神の御殿にクソをまき散らしたのも
実はいいことなのかも知れませんよね??
うーーん。。わからないけど。
今となっては、ナニを食べているのかさえわからない程の
現在の食料事情。
昔の方の暮らし方を
學ぶのはとても有効だと感じています。
日本文化未来研究所
研究中