昨日の続きですハート

 

 

 

大祓

 

この儀式に使用された、祓え物は

 

1。大麻(おおぬさ)

  榊の枝に麻苧(あさお・麻の繊維から作った紐)と紙垂

 (しで/ 垂らして下げる細長く切った紙で、四手とも書きます)を

  たらしたもの。お祓いに使用する

2。木綿(楮/こうぞ)・麻布

  榊の枝にかけて垂らす布で、木綿は『白和幣(しろにぎて)・本来は楮(こうぞ)』、

  麻布は『青和幣・あおにぎて』 八つに切り裂いた布を垂らします。

  『和幣・にきて/にぎて』とは、榊 (さかき) の枝に掛けて、

  神前にささげる麻や楮 (こうぞ) で織った布。のちには絹や紙も用いた。

3。解き縄

  菅(すげ)、麻、紙等でつくった左綯い(ひだりない)、右綯い(みぎない)の縄

  これを口で解くことで、穢れを解き除く意味があります

4。形代(かたしろ)

  人形。撫で物ともいいます。

  鐵、木、草、紙等でつくった人の形をしたもの。

  その身を撫でて、息を吹きかけ、罪穢れを移し、川に流す。

5。切麻(きりあさ)

  半紙、麻 を同じ寸法に切ったもの。

  紙包みにして、形代と一緒に配布して身体にかけて、禍いを祓い散らします。

    

 

大祓の初見は、日本最古の歴史書『古事記』の仲哀天皇の段にある

『更に國の大奴佐(おほぬさ・麻)を取りて、生剝(いきはぎ)、

逆剝(さかはぎ)、阿離(あはなち)、溝埋(みぞうめ)、

屎戸(くそへ)、上通下通婚(おやこたはけ)、馬婚(うまたはけ)、

牛婚(うしたはけ)、鶏婚(とりたはけ)、犬婚(いぬたはけ)

の罪の類を種種求(ま)ぎて、国の大祓して』を指すとされています。

 

この、祓い清める道具が、神社で使われている 大麻(おおぬさ・大幣)です。



 

ご神事の全てに麻が使われており、いかに祓い清めるチカラがあり

ご神事で大切な植物だったのかが分かります。

 

 

神祇令によれば、毎年の 6月と12月の晦日に中臣(なかとみ)が祓の麻(ぬさ)を

東西(やまとかわち)の文部(ふびとべ)が祓の刀(たち)(罪穢を断つ義)を奉り、

祓所にて、中臣が百官の男女に大祓詞を宣り下し、

卜部(うらべ)が解除(はらえ)をしていたと記されています。

 

この、卜部(うらべ)が、物部氏のことです。


物部氏は中臣氏と同格の祭事を担当していた

職業集団ですが、徐々に中臣氏に地位を

奪われてしまいましたが、明治天皇の

大嘗祭からまた復活して、麻から織ったアラタエを

調進しております。


嬉しいですね。


続きますキラキラ


今日も佳き日をお過ごし下さい。