おはようございます。☀️
産能大生の子うさぎ🐰です。
外出を控えて自宅に居ることが多く、ふと「そんなやつおらんやろー。」と言いたくなる中学校時代の級友のことを思い出しました。
彼の名前は「こういち」ですが、なぜか皆からは「ごいち」と呼ばれていました。
「ごいち」君はいいやつなのですが、行動が少し人と違っていました。
中3になり同級生が運動部などの部活を引退する頃に、彼は陸上部に入部したのです。
それまで何も部活をしていなかったのに、突然、砲丸投げに目覚めました。
当然、担任の先生は進学を考えて止めますが、周りの助言を聞くような「ごいち」君ではありません。機関車D51の真っ直ぐ走るところから「ごいち」になったのかな。
ごいち「🐰ちゃん、俺はいつ引退すればいいんやろ? 中3は、ほかにおらんし。」
🐰「今すぐでもいいんやない。」
ごいち「・・・」
定期テストの勉強も「ごいち」君は人と違っていました。
期末テストは、英語・数学・国語・理科・社会の5教科のほかに技術・音楽・保健体育・美術を加えた全9教科で行われます。
ごいち「俺は、まず技術からテスト勉強する。」
明けてもくれても「ごいち」君は技術のテスト勉強をしています。さすがに内申書のことを考えるようにと何人かが説得しましたが、そんな話を聞く「D51」君ではありません。
技術や音楽の時間に英語や数学の内職をしている人はいましたが、「ごいち」君のように英語や数学の時間に技術の本を開いている人は初めて見ました。
学校の休憩時間もトイレに行くのも技術の本を「ごいち」君は手離しません。
いよいよ期末テストの日になりました。
級友「英語どうだった?」
ごいち「勉強、間に合わんかった。」
級友「数学どうだった?
ごいち「勉強、間に合わんかった。」
級友「そっかー。でも、あんだけ頑張った技術がまだこれからあるやん。」
技術のテストが終わって、何人かが「ごいち」君のところに集まりました。
級友「技術のテストどうだった?できたんちゃう?」
ごいち「できんかった。昨日徹夜で勉強したらテスト中に寝てしもうた。目が覚めたのはテスト終了の5分前やった。」
級友「・・・」
皆は席に戻りました。
信じられないかも知れませんが、これは実話です。
「ごいち」君の周りの目を気にしないという姿勢は、🐰は今でも素晴らしいと思います。
「ごいち」君元気かなぁ。
私学の進学校に入学したことまでは聞いていますが、その後は分かりません。
ではまた(っ・ω・)っ