受験期間中、よく刺激を受けた勉強法関連の本をご紹介。紹介順は適当です。
 
『試験勉強の技術』
司法試験講師の柴田孝之氏が著した本です。「スイスイ合格法を全力を尽くしてこなすべき」とか、「選択肢からヒントを探せ」など、精神論から技術論まで網羅されています。見開き1テーマなので読みやすいです。ところどころ私のやり方とは違いますが、どれも論理的に導き出された方法論で、さすが司法試験講師といった感じですね。
 
『受験は要領』
精神科医で評論家の和田秀樹氏が大学受験向けに書いた受験勉強指南書です。資格試験にも応用可能な汎用性の高い本ですね。「五感総動員で暗記力を強化せよ」とか、記憶・暗記のテクニックも随所にあります。姉妹書である「テクニック編」も参考になるのでお勧めです。今はPHP文庫に入ってます。
 
『竹下流 合格バイブル』
司法書士試験講師の竹下貴浩氏の体験記に近い本です。受験「勉強」ではない、これはただの受験「準備」、練習・作業にすぎないという、自分酔いした受験生の目を覚まさせるかのごとき冷え切った認識が気持ちいいです。ただし、押さえた筆ではありながら「行政書士では食えない」といった内容も書かれているので、行政書士試験受験者が読むときは心を強く持つべきです。
 
『社労士試験 半年・一発合格の極意』
大沢治子氏の著書。上の合格バイブルとは正反対で、親しみやすい筆致で書かれているので、こちらを好む人も多いかも。受験期間中はあまり読まなかったのですが、書かれている勉強法が結果的に自分の採用した方法と似通っている部分も多く、今読むと面白いです。独学者のアプローチは似るんですかね。
 
『司法書士 7ヶ月合格法』
上の柴田孝之氏の妻、柴田幸氏による司法書士合格体験記兼勉強法の本です。「過去問の正解率を100%にすれば受かる」という、実にシンプルな方法論ですが、それで実際に受かっているだけに励まされる本です。受験期間中の葛藤や苦悩も共感できるところが大きいですね。自分のぶつかっている壁を相対化するには、他の受験生の悩みを知ることが有効です。そういう役にも立ちますね。
 
さて、5冊ほど紹介しましたが、基本的にこういう本は「よしやるか!」という気持ちを引き出すカンフル剤です。載っている勉強法はあくまで参考。こういう本に振り回される人はむしろ読まないほうがいいですね。
 
しょせん勉強法なんて個性的なものです(〃^^)