問題集はある程度やりこんだら、新しい問題集に移ったほうがいい、というのが経験からくる実感です。
 
1冊を繰り返す手法だと、新しい問題への対応力が鈍ります。ある知識が「正」の肢で問われたのか、「誤」の肢で問われたのかだけでも、印象はだいぶ違います。元になる知識は同じでも、問い方には様々なバリエーションがありますから、臨機応変な対応力を磨くためにもあるタイミングで別の問題集に切り替えることは有効だと思います。
 
それに1冊だけだと、その1冊が取りこぼしている部分の知識を補うことができません。当然のことながら、十分な演習量を積んだ人は「聞かれたこともない知識」の数が減ります。勉強が甘いほど本試験でそういう初見の問題にぶつかるものです。
 
だから演習量が豊富な人は、知識のみならず対応力があるので、それだけ本試験に強いという道理ですね。
 
私自身は無作為に抽出した20問を演習してみて、切り替え時の見極めをしていました。切り替えたほうが全体の効率が上がることも少なくありませんでした。