頚椎症の原因は加齢による首の骨の変形だけではなく、
普段の生活環境も原因になり得ることがあります。
どのような生活環境が影響するのかと言うと、パソコンを長時間使う仕事、長距離の運転手、
立ち仕事の多い人など、仕事関連での環境が大きく関連してきます。
具体的な原因は長時間同じ姿勢で首や肩に負担をかけやすいことにあります。
昔であればある程度の年齢を重ねた人に多く見られる症状でしたが、
近年のパソコン作業の増加などで壮年期の人の発症例も増えてきています。
オフタイムであれば疲れを感じた際にゆっくり体を休めることもできますが、
仕事中にそのような時間をとるのはなかなか難しいものです。
また、このような生活環境の人は頚椎症だけではなく、
頚椎源性頭痛と呼ばれる痛みを発症する可能性も大きくなっています。
朝起きた際に頭痛が起こる、長時間同じ姿勢を続けていると頭痛が起こる、
チクチクと刺すような痛みがある、頭を締め付けられるような痛みがある、
頭全体に痛みがあるわけではなく左右のどちらかに頭痛が起こる、
頭痛だけではなく耳鳴り・めまい・指のしびれを感じることがあるなどの症状があれば、
頚椎源性頭痛を起こしている可能性があります。
頚椎源性頭痛は一日中ずっと頭痛がするわけではなく、
数分から1時間程度で収まるのも特徴なので、このような頭痛に悩んでいるときはあまり軽く考えず、
一度医師に相談するのがおすすめです。
頭の重さで首には負担がかかりやすい
成人の場合の頭の重さは体重の8~10%、平均で5kgほどにもなり、
この頭の重さを支えているのが首の骨です。
首の骨には日常的に大きな負担がかかっていることを意識し、
長時間同じ姿勢が続いた場合は体を休めたり、軽いストレッチをとり入れるなどで症状を予防していきましょう。