本日9回目の放射線治療が終わりました、残すはあと1回。主治医も「明日最後の1回と治療後のCTを撮ったら退院です」との事。やっとこの日が来たか。。。

とは言え最序盤の治療が終わっただけなので、これからどれだけの道のりが有るのかは分かりませんが、まずは生き永らえたと思って、治療に携わってくれた方々に感謝を。


来週からは元々居た病院に戻って経過観察継続。

仕事と両立していけるか不安ですが、先ずは普通らしい生活に戻れる事を目標に過ごしたいと思います。






ここで一旦話題を「今までの自覚症状」に移します。

望んでなった訳では無い大病。今冷静になって考えてみると、「このタイミングでもしかしたら気付けたんじゃないか?」と思った症状があったかどうかを、その時の心情を思い出しながら綴りたいと思います。命に関わる出来事は出来るだけ早く情報共有する事が重要だと思っていますので、ご参考になれば。


遡ること3年半前、肺癌が見つかった時の状況は、以前のブログでも書いた通り重度の腰痛からでした。その日の夜限りの激痛でしたが、大事をとって病院へ。この時偶然撮ったCTに肺癌が潜んでしました。その時の話題が完全に癌の方へ移ってしまった為、病院に行った原因である腰痛については完全に蚊帳の外でしたが、あの症状は自分でも「100%の偶然」と思っています。

「癌がある事を知らせる為に腰を痛くした」などと言う粋な計らいでも何でも無く、まさにマグレ。

実際日本で「昨晩腰に激痛があって、今は治りましたけど大事をとって病院に来ました」なんて説明したら、湿布を処方されて終わりですからね。病院の先生もまさか癌があるなんて想定してないでしょうし、そのままほったらかしにされて咳が出始めた頃には「末期です」パターンが容易に想像できます。

こればかりは誰も責められない、自分も自覚症状が無かったですから。しかもタバコも吸った事ないですし。

自分が今このブログを書いていられるのも、海外の病院の先生が偶々CTを撮ってくれたから。ただその1点でのみ私は今まだ生きていると思っています。



肺癌摘出手術後の経過観察から3年半、今回脳転移と発覚した時は自覚症状が有りました。頭痛です。

ただ今までの生活を振り返って見ると、まさか脳転移がここまで進んでいるとは思っていませんでした。

頭痛がすると思ったのは今年の8月に入ってから。毎朝鈍痛のような頭痛が5秒ほど有り、それがスッと消える感じ。あんまり経験した事が無いような頭痛だなとは薄々感じていました。その時は当時バリバリ仕事をしていたので、当然日々の疲れ・ストレスかなーと思って何の気にも留めませんでした。

ただそれが毎日続くと流石に怪しみました。頭痛を自覚し始めてから2週間ぐらい経った時、頭痛がする部位に違和感を覚えました。疲れやストレスから来る頭痛は大体前頭葉かこめかみあたりが多かったと思っていましたが、今回の頭痛は頭頂部あたりが痛いと。何だか今回の頭痛は今までとは訳が違うかもと思っていましたが、その時の心理状態が良く無かったと思っています。

それは「経過観察」。3年半前から3ヶ月/半年おきに定期検診を受けて、今までずっと「転移無し、術後良好」という診断書をもらってから海外勤務を継続していたので、実際油断がありました。「前回の検診から1ヶ月半しか経っていない、転移無しの診断でそんな直ぐ悪い事になっている」なんて到底思い付きませんでした。

最終的には頭痛も治らず、1ヶ月過ぎた時にようやく病院に行って検査を受けたのですが、診断は「脳転移」。今までの診断は何だったんだと一瞬落ち込みましたが、「あるものは仕方ない、治そう」とすぐ決心をして日本に戻ってきた次第で有ります。


私の場合、「転移無し、術後良好」の診断書が無ければ仕事が出来なかった訳ですから、その診断の為に日本に戻る事は割り切っていました。ただその紙が自分の中に潜んでいた症状と乖離があり、それが油断になってしまいました。でも実際摘出手術で全部取り去り、その後も良好って言われていたら、転移しているとは思えないですよ。じゃあ今回の脳転移の病巣はどこにあったんだって話です。肺とは全く関係無く、新たに「脳発祥です」でも無いようですし。主治医からは「今回の脳転移は多発性なので、肺癌からの転移が原因と捉えるのが一般的」と言われています。それが真実かどうかは私には分かりませんが、先生が言うならそうでしょう。

これまでの診断について先生を問い詰めるつもりは全くありません。単純にどういう経緯で脳転移に至ったかを論理的に説明してもらい、納得したいだけです。見逃し・診断ミスがあったならそれでも結構。それが原因だったのであればそれはそれで納得出来ますし。先生に当たった所で癌が居なくなる訳では無いですから。



湧き上がる思いを綴っていたら長くなってしまいました。

一つ言えることは、過度なストレスや疲れは時として重大な疾患を見逃がす恐れがあるということです。私の場合は頭痛をストレスだと思い込んで、その結果検査に行くまでに1ヶ月以上を要しましたからね。今回の脳転移が放射線治療で済んだのも、ギリギリ間に合っただけかも知れなかったです。もう少し放置していたら開頭して摘出手術も充分に有り得た話です。


幸いにも日本には健康保険の制度が充実しています。何か変だなと思った時は迷わず病院に行って検査を受けてみると良いです。「何も異常が無かった」は1番良い診断結果です。病院は「悪い所を探しに行く」のでは無く「健康が維持されている事を証明してくれる」場所の様な感覚で行けると、日々の生活がより充実すると思っています。

何気なく行った病院で「実は○○が有ります」なんて言われたら結構辛いと思いますよ。。