古代メキシコ展(その3)
2024年4月20日(土)@国立国際美術館
テオティワカン文明の個性あふれる作品は、恐ろしいことにここからが本領となっていく。ピラミッドを飾っていた石彫が多数展示されていたのだ(これにも驚くとともに、メキシコ政府の太っ腹に感謝するしかない)。
副葬品(?)
器:このデザインは現代の作品といってもおかしくない普遍性を持っていると思う。とりわけ、日本人なら、これでごはん食べたくなるのでは?
ピラミッドを飾った巨大な像:羽毛の蛇神石彫(正面と横顔)
日本なら鬼瓦と言いたいところだが。
鳥形土器:貝の装飾は湾岸交易の証だというが、この造形は鶏を飼っていたという証でもあるのかな?卵を取っていた?
儀礼用の香炉ではないかと言われている。トウモロコシの神様に似た印象だが、複数の鳥たちの集合体だろうか?
装飾の過剰さとそれをまとめあげる腕前に、わたしは縄文土器を連想した。ラテンアメリカのインディオはわたしたち東アジア人とどこか面差しが似ている。太古のDNAがつながっていても全然おかしくない。
器がもう1点
正面に描かれている神さまと思しき人物とよく似た人物が描かれた壁画があった。【嵐の神の壁画】だという。
自然は恵みをくれると同時に荒ぶる存在でもあるという自然観も日本人に似ていると思う。