古代メキシコ展(その2) | 草木染の毛糸屋さん

古代メキシコ展(その2)

2024年4月20日(土)@国立国際美術館

全作品撮影可だったので、最初のうち、すごいと思うものを撮っていたら、きりがないくらい目を瞠る作品の連続で、だんだんほんとに本当の目玉だけを取るようになった。尻すぼみとそしらないで。

現在のメキシコを中心とするメソアメリカ地域で、(今わかっている限り)最初に芽生えたのはメキシコ湾岸部のオルメカ文明で、紀元前1500年~400年まで栄えた。この文明の後継者がメキシコ中央高原に栄えたテオティワカン文明ということだ。展覧会もオルメカ様式の石像から始まる。今から2000年以上前に作られたのだ。どうやって?

 

蓋の持ち手が鳥の頭になっている蓋つきの器(だったと思うのだが、記憶が怪しい)。ろくろがあったということか?

 

この巨大な像は、たぶん神(時間が経ちすぎた!)。顔の両側に浮彫されているのは主食のトウモロコシ。

石に彫られたメッセージ。浅い浮彫で描かれた図象は、文様ではなく文字のような気がする。なんらかのメッセージを伝えているのだと思う。あるいは記念碑?

 

それから私たちは広間のような部屋に出た。部屋の中央には【死のディスク石彫】と呼ばれる巨大な石彫が立てかけてあった。(よくぞ、このような貴重な、貴重すぎるお宝を日本に運ぶのを許してくれたものだ、メキシコ政府に感謝)

人の背より高い。死と再生を暗示する沈んだ太陽だという。日没は太陽の死、日の出は再生を示す。中央のどくろは死神だろうか?この世界を司る神は死神だったのだろうか?

正面からの図(絵葉書)

テオティワカンのピラミッドの写真をパンフレットからスキャンしてみた。

このピラミッドは太陽のピラミッドと呼ばれていて、その正面が太陽の広場になる。【死のディスク石彫】は太陽の広場から出土されたのだ。

この展示会で初めてテオティワカン文明を知ったこともあって、興味が尽きなかった。テオティワカン文明の出土品は次項に続きます。