トゥールーズ・ロングステイ2023(13日目・その10) | 草木染の毛糸屋さん

トゥールーズ・ロングステイ2023(13日目・その10)

2023年9月17日(日)世界遺産の日

サン・ジャック施療院(Hôtel Dieu Saint Jacques)(2)

気持ちの良い中庭

あまりに整然と一列に樹木や草木が並んでいるため、果樹園かと思ってしまう。街路樹のように並んだ木の下にはベンチが並ぶ。患者やその家族が憩うのにいい場所だ。

時計が掛けてある三角屋根の下が礼拝堂への入口になっている。

 

礼拝堂

礼拝堂の前室みたいなところ、大きな戸棚の両側にある扉から病棟につながるのかもしれないけれど、人が多くて、わたしたちは覗いただけ。

レンガの壁にこげ茶色の木製の天井が、巨大な部屋にもかかわらず、ちょっと納屋のような雰囲気を感じさせる。

床のタイルが個性的で、他で類似したのを見た覚えがない。

礼拝堂はこの奥。

上部中央に祀られているのは、おそらく聖ヤコブ(Saint Jacques)でしょう。

右奥にサンティアゴ・デ・コンテスポーラへの巡礼者のための立ち寄り所がある。覗いてみると、立派な机が置かれていて、巡礼の手引きのようなものが積まれていた。

礼拝堂の中は思ったよりはるかに暗い。暗くてだだっ広い。華やかさはなく、とことなくピレネー山脈を越えていく巡礼の厳しさに立ち向かうための覚悟を求められるような威圧感がある。

礼拝堂左わきの扉から側廊に出る。予想外の景色だった。タイルと円柱と天井がしっくり合っていないというか、カーニバルっぽい感じを受けるのは床の模様のせいかもしれないけれど。