トゥールーズ・ロングステイ2023(12日目・その12)
2023年9月16日(土)世界遺産の日
夕食
テール・ド・パステルから帰るとすぐに夕食にした。午後6時、いつもより1時間くらい早いけれど、今夜は食事の後に出かけるのだ。
ほうれん草とブルーチーズのニョッキにトマトソースをかけたもの、野菜サラダ、オリーブのグリッシーニとアーティチョークのディップ、各種チーズと生ハムが少し。ワインを少々。いつもながらアペロのような食事。
ワインの瓶が可愛い。
キャピトル広場での記念コンサートに行く
ラグビーワールドカップ開催を記念したクラシックコンサートがキャピトル広場で開かれる。入場無料。演奏はトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(Orchestre National du Capitole de Toulouse)。この楽団は1737年に設立されたトゥールーズ私立管弦楽団を前身とし、198年から国立の管弦楽団になったというから300年近い歴史がある。
トゥールーズは今回のワールドカップで、日本チームが拠点を置いたこともあって、市全体で日本を応援してくれている。そのせいか、このコンサートでも日本人のバイオリニストがゲスト出演すると聞いている。
開演予定は午後7時半だが、場所が広場で、入場無料だから、早めに行くに越したことはない。というわけで、そそくさと夕食をすませ、開演1時間前に私たちは【家】を出た。
まだ日没前なので、普通に明るい。
正面に見えるのは、ノートルダム・ド・ラ・ドラード教会。
広場へ通じる手前の通りにはゲートが作られ、警官が荷物検査をしていた。広場を囲むレストランのテラス席も埋まっている。広場の中はまだ空間に余裕がある。わたしたちは前の方でペタッとジベタリアン。こういう時、胡坐をかいたり、体育座り(三角座りというのかな、今は)ができる日本人は楽勝だと思う。座ったまま、のんびり長時間待っていられるからだ。
そうして、周囲を見回してみて気が付いたのだけど、パンツの尻ポケットにスマホを入れてる男性、リュックの口が開いてたりショルダーバッグが背中側に回っちゃっている女性も、そこそこいる。トゥールーズは治安が良いという印象を持っていたけれど、その印象に間違いないとこの時確信した。
開演20分前になり、団員が舞台に登場するころには広場は腰を下ろす場所がないほど、人々が集まっていた。広場に入りきれない人々が周囲で人垣を作っている。