トゥールーズ・ロングステイ2023(11日目・その6) | 草木染の毛糸屋さん

トゥールーズ・ロングステイ2023(11日目・その6)

2023年9月15日(金)

昨日の朝立ち寄ったのに入れなかった図書館を再訪する。地下鉄B線でUniversité Paul Sabatier(ポール・サバティエ大学)駅からJeannu d'arc(ジャンヌ・ダルク)駅へ移動、徒歩5分ほど。

図書館(1)

本名はとても長い。Bibliothéque d'Étude et du Patrimoine、直訳すると、研究と文化遺産の図書館となる。トゥールーズ市の歴史的コレクションの保存と充実し、特に学生や研究者に開かれた資料の場であるとともに、ミディピレネー地方の印刷物(新聞や書籍、パンフレットなど)を収集している。

わたしたちがここに来たかったのは、ラグビーワールドカップ開催に関連して、この地域のラグビー関連資料の展覧会が開かれているからだ。

図書館の入口と翼棟(昨日閉館中に撮影したので、扉が閉まっている)

翼棟はもちろん左右に存在する。ベージュと薄茶を基調したシックな建物で、1932年の建築。当時の市長が精力的に公共施設を整備し、この図書館は【本と労働者の夢の宮殿】を目指して設計された。そのため、絢爛豪華ではなく、壁面や扉のレリーフが文化と学問の芳香を放っている。

正面向かって左側の柱に掲示されているのが、ラグビー関連の展覧会のポスター。

展覧会 2023年9月5日~11月25日 新聞の第一面を飾ったラグビー 新聞の写真より

 

入口の扉を構成している2列×5個の丸い塊にもレリーフが彫られている。たとえば、

上はエティエンヌ・ドレ(フランス・ルネサンス期のラテン語学者、フランソワ1世の隠し子という噂がある、トゥールーズの大学で法学を学ぶ)、下は白紙がセットされた印刷機。

上はクリストフ・プランタン(出版業者、初期の聖書印刷に尽力した。彼の印刷所は現存していて、ユネスコの世界遺産に登録されている、トゥールーズトン関係は不明)、下はrotativeと書いてあるから、輪転印刷機だと思う。