トゥールーズ・ロングステイ2023(9日目・その13) | 草木染の毛糸屋さん

トゥールーズ・ロングステイ2023(9日目・その13)

2023年9月13日(水)

自然史博物館(Museum de Toulouse)(3)

博物館を見学してロビーに戻った。そういえば、様々な特別展があったはず… 受付に案内葉書が置いてあるけれど、それらの展示に気が付かなかったと思って、受付の女性に聞いてみる。入館時におたおたしているわたしをクククッと笑った女性なので、今更恐れるものはない。

1枚目はこれだ。わたしたちはラグビーワールドカップを見に来ているのだから、ラグビーに関する展示は見ておかなければ。

裏面の説明によると、ワールドカップ参加20か国のエンブレムには様々な動植物がシンボライズして使われている。日本は桜。イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、ニュージーランドのシダなどの植物だったり、フランスの雄鶏、オーストラリアのワラビー、南アフリカのスプリングポックなどの動物だったり。それらはみな出身国を象徴する生き物たちで、それがチームの愛称になっていることもある。つまり、各チームのエンブレムと生物多様性の関連をこじつけようという企画らしい。

その展示に気が付かなかったので、「これ、どこでやってるんですか?」と聞くと、館内図で説明してくれたが、「けど、めっちゃ小さい展示やし、わざわざ戻ってみるほどのことはないと思うねん」と(実際はフランス語なんだけど、ほんとにこんな感じの口調で)言われた。「見たかったら、その入館券(無料やし)、見にいってもええけど」

「そしたら、やめとくわ」とわたしも応えた。

そして、2&3枚目。

この美しい写真はがきは2枚組で、トンボの交尾の瞬間を写している。これはセックスアピールをテーマにした企画展に伴って行われる写真コンクールの案内葉書だった。葉書の裏に2023年6月23日~2024年1月2日と書いてあるのを見て、コンクールの入賞作品が見れるかなと思ってしまったのだが、それは早合点で、この期間中の真夜中に写真コンクールが開かれているのだった。期間中に1~3枚の写真(カラーでもモノクロでも)を持参して参加する。参加資格は18歳以上。テーマが見事に直接的で、「La nature ne pense qu’à ça!」(自然はこれ(交尾)しか考えていない)。

残念だが、こちらも参加は無理だった。