トゥールーズ・ロングステイ2023(6日目・その6) | 草木染の毛糸屋さん

トゥールーズ・ロングステイ2023(6日目・その6)

2023年9月10日(日)

初勝利

試合は、皆さんもご存じの通り、42-12で日本が勝利した。日本で中継を見ていた友人は「圧勝でしたね」とラインをくれたけど、危なげない勝利っていう印象はなかった。勝ってほっとしたというのが正直な感想。

試合後、選手が挨拶にまわるかなと待っていた。2019年の日本大会では、花園ラグビー場で試合後に選手たちが客席の前に整列して挨拶してくれたので。

「まわって来ないね。帰ろうか」などと話していると、聞き覚えのある曲が流れてきた。長渕剛の【乾杯】だった。(あとで試合前に【とんぼ】も流れていたと聞いたけれど、それは気が付かなかった。)選手たちが入場ゲートのあたりに集合しているなと思ったら、ピッチの周りを歩き始めた。ああ、まわって来るんだなと思って、歌いながら待っていた。

選手たちが目の前を通ると、周囲のチリ人たちも拍手で迎えてくれた。負けた後も「チチチリリリ…」と初出場の選手たちの健闘を讃えていて、常に笑顔で陽気、気持ちの良い人たちだった。

座席から出口を目指して階段を上っているとき、フランス人のご夫婦から「Félicitations, le Japon!(日本チーム、おめでとう」と声を掛けられた。何人かがこちらを見て、小さく拍手をしてくれた。

 

うっかり!

ようやくスタジアムの外に出て、記念グッズを見に行ったのだが、時すでに遅しだった。サモア戦のときは試合前に買わなあかんな。

来た道を逆にたどって10分くらい歩いたところで、気がついた。「水筒!」

再び今歩いたばかりの道を戻って、スタジアムへの入口のさらに先まで歩くと、手荷物預かり所の前は荷物を受け取る人たちの列ができていた。スーツケースやキャリーバッグを預けている人たちとわたしたちみたいに水筒を預けている人たちに大別されるみたいだった。

水筒を受け取り、気を取り直して、帰り道をたどった。最初、蟻の行列みたいだった道にはすでに人影もない。なので、トラム道に出たら道を間違えて、グーグルマップさんに助けてもらいながらガロンヌ川沿いに戻ったりしたので、実に【家】が遠かった。