トゥールーズ・ロングステイ2023(6日目・その3) | 草木染の毛糸屋さん

トゥールーズ・ロングステイ2023(6日目・その3)

2023年9月10日(日)

チリチームがやってきた

入場ゲートが見えてきたと思った手前で足止めされた。関係者用のゲートに数台の車とバスが入ってきたのだ。歓声があがる。対戦相手チリの選手や関係者を乗せた車列だった。

今回のワールドカップに出場するのは20か国。チリは初出場で、世界ランク20位。プールDの5か国の中で唯一日本よりランクが低い国だった。チリからもたくさんの応援が来ていた。南米らしい陽気さと言ったら偏見に満ちてると思われるかもしれないけれど、少なくとも、日本人グループよりずっと陽気だった。太鼓腹のおっさんと華やかな美人が多い印象。

そして、試合中繰り返し聞くことになる「チ、チ、チ、リ、リ、リ、チリ、チリ、チリ」のチャンツをこの時初めて聞いた。これが耳に心地よくて、正直「ニッポン、チャチャチャ」より調子がいいものだから、対戦相手のチャンツだというのに一緒に言いたくなってしまうのが困った。試合中、日本のレプリカ着てくれているフランス人までチリのチャンツは唱和していたな。気持ちはわかるぞと思っていた。

 

チケットの注意事項は読んでおくべき

入場ゲートの前に、ボディチェックと荷物チェックが待っている。ボディチェックがあるので、列は男女別だ。試合2時間前だが、すでに混雑。

わたしのほうはすんなり通って、入場ゲートの前で、フランス人のボランティア(入場案内)と世間話をしていたのだが、夫がなかなか来ない。何か係の人と話している(彼はフランス語ができないので、英語で話しているはず)。手間取っているので、近寄ってみると、水筒を持ち込めないということだった。前に書いたと思うけれど、この頃、トゥールーズは熱波で日中は体温くらい熱くなる。それで、ご丁寧にわたしたちは水筒を凍らせて持ってきていたのだった。「空の水筒は持ち込んで良いが、凍らせた水が入っているなら没収」と言われたらしい。

簡単には溶けないしどうしようと夫は困っていたというわけ。

わたしはさっきまで世間話をしていたフランス人男性に「ちょっと困ってるんだけど」と事情を説明すると、「スタジアムの外の道を右の方に行くとロッカーがあるはず」と教えてくれた。荷物チェックの人、不親切だな、知らなかったのかな?

夫は言われた通りロッカーを探しに行った。

しばらくして戻ってきたが、ロッカーではなく、荷物預かり所だったようだ。いろいろ情報に齟齬があるらしい。

ともかく凍った水筒を荷物預り所に預けて、無事に荷物チェックをクリアできた。

あとでチケットを見ると、持ち込み禁止品の中に、レーザーや武器、旅行かばんなどと一緒に、水筒も含まれていた。確かにこういうイベントでは水筒だめってこと多いよなと後から思ったけれど、ここまで歩いてくる途中にも水分補給が必要だったのだから、しかたない。凍らせたのは失敗だったけれど。

ようやく入場だ。