フジロックのバイトは・・・
こころすっきり
 

 

本題に入る前に

いま私は調布にいる。

明日、バイト開始時刻が始発で間に合わないためネカフェで前泊することを強いられている。

無駄金1。

今日は別のバイトで髪型について文句をいわれ帰らされて無給。

無駄金2。

バイトバイバイバイ、、、

自分の要領の悪さが憎い。

 

会社員を辞めて2か月が過ぎ、湯水のようにお金は消えていく。

引き換えに語りたいことが山ほどできた。

 

フジロックバイトを経て音楽を極めることと、働くことの意味が

自分の中で固まり始めた。

 

久々だけど読んでほしいな。

音楽の話もできるからさ。

 

目次

 1.フジロックで感じた禅

 2.愚かな自分と新たな視点

 3.煩悩

 締め.+「一日だけのお友達について」

 

1.フジロックで感じた禅

 

バイトは夜勤だった。業務が始まるまで、現場近くの施設で寝泊まりする。

クーラーが無いため部屋はとても暑い。

酷暑・昼

 

宿泊施設は6畳ほどの合宿所だった。

(林間学校のタコ部屋をイメージしてもらいたい。小中学校で泊ったことがある人には伝わるはず)

2部屋に分かれて3人ずつ寝ころび4泊5日を過ごした。

汗を垂れ流し、眠れないまま夜を迎え朝まで働いた。

 

こんなキツい環境だったからこそ、チームに一体感が生まれた。

 

風呂や飯で少しずつ関係が打ち解けていった。

最終日を終えるとビールを飲んで笑いながら写真を撮ったりする仲になった。

その時の熱量を伝えるのは難しい。

 

班員には

今年、弁護士になれなかったら諦めようとしている人

同じ大学出身で会社を辞めたばかりの人

 

それぞれの人生の苦しさを極暑部屋は再現しているようだった。

 

このバイトは働くことについて見直すきっかけにもなった。

最終日、ゲートを出て会場を後にする人たちは酔っ払い、歌い、抱き合い、涙していた。

きっと平日はしっかり社会人で、パパママで

誰かに怒ることもあれば、謝る毎日を送ることもあるだろう。

 

すべての人たちが非日常を体験していた。

自分はその渦の中で助力する。

最高じゃないかって考えていたら業務中に涙が出そうになって

働くことも悪くないなぁ

みんな必死に生きているんだな。なんて

 

風変わりな禅体験をしたフリーターができあがっちゃいました。

 

2.愚かな自分と新たな視点

恥ずかしい話だが、スタッフ用の大事なものを初日で無くした。(詳細は伏せる)

これは大ごとである。

全く自分というやつは頭が悪い。

沢山の人に捜索させて、迷惑をかけたし

何回頭を下げたのか覚えていない。

ただ、リーダーは制限付きで許してくれた。

誰もが入場可能のエリアで働き、休み時間も会場内には入れないという条件で。

 

そのため、内部はほとんど見れていない。

だが、それで良かったと思う。

 

地に足がついていなくて調子に乗っていたし、

逆に何か掴み取ってやろうと思えた。

 

『ルーキー ア ゴーゴー』

 

誰もが入れるステージ外で観覧できるライブ

新人発掘イベントの名前だ。

暇でぶらぶら歩いているときにポスターを見つけた。

こんな大事なものも知らずに会場に来ていたのかと。

 

来年度、応募して結果を出したい。

同部屋の人たちには来年は出場者として~なんて言ったが、本気で

 

休み時間は見れるすべてのルーキーたちのライブを見た。

 

乗れるダンスビート、四つ打ち、きれいな歌声のバンドは

パフォーマンスとしてその場では楽しかった。

だけど

バンド名がすぐに思い出せたのは、

今でも印象に残ってSpotifyで聴く曲は、

変拍子で構成された曲のみ演奏した1バンドだけだった。

 

ライブ中は少し乗りずらいなぁ、みたいな感想だった。

でも、わからん癖になる。

特に、『酷暑・極暑日』というフレーズが頭から離れない。

ブログ内でもオマージュしてしまうくらいに

 

自分の感性が正しいとは全く思ってないし何を偉そうにと思われるかもしれない。

その結果は来年度のメインステージで答え合わせとなる。

(WEB投票にて、一位を獲得すると審査の後、メインステージに立つことができる)

 

じゃあ、自分はどうなのさと

作った2曲はここに到達できるレベルではない。

問題点があるとすれば

・メロディ弱い

・歌はまだまだ下手

・作曲ソフト使いこなせていない(エフェクトや編集)

・正式なバンドメンバーいないし

 

ちなみに、ルーキーアゴーゴー応募条件は

・オリジナル曲(1~3曲)

・写真データ

・パフォーマンス映像

 

あー、まだ熱意だけしかないや。

でも自分で作った曲は大好きなんだなぁ

 

これらの問題をカバーする方法がないわけではない。

ていうか最高の解決策がある。

変に背負わせる気はないし、友人たちには別の生活と夢がある。

でも感性がすごい合ってて

音楽に造詣とこだわりがあって

応募して形にしてみてぇ人たちがいる。

できるだけ負担なく渡してあげれば、実現できないかななんて考えている。

 

イントロまで作った曲、なんとか完成させる。

口ばっかりで、すまねぇ

舌をかみ切る勢いで、まずはやってみる。

 

まだ地に足がついていないのかな。

 

3.煩悩

話をぐるっとかえてクールダウン

小話と自己分析。

えー、なんというかフジロック

 

女の子たちと話す機会が沢山あった。

昔なら考えられないことだ。

 

その中で一つ、

『どういう人を好きになるのか』

いや、正確に言うと

『どういう人が恋愛対象ではないのか』

が自分の中で明白になった。

 

もしかして、定型文として男に話す義務があるのかと思うほど

夜勤の人達から聞いた言葉がある。

 

『女の子は朝早いんだから、大変なんだよ』

である。

 

僕のトークスキルがなくて面白い話ができないから間を埋めるために

言ってくれているのだとしたら申し訳ないが、それにしてもだ。

 

そして、そんなことを言わない女の子がいて、すごい魅力的だった。

もう既に日本にはいないと思うので、いつか自分の曲がロンドンまで

届けばいいなとか妄想に耽る。

 

この話は自分だけが理解できればよい。

 

 

 

締め.+「一日だけのお友達について」

沢山の人に応援してもらえることが増えた。

単発バイトで出会った人たちや昔からの友人、

先輩方がチャンネル登録してくれた。

応援と共にご飯を食べさせてくれた。

甘えただけでは詐欺師である。

 

今は恩返しする方法が一つしかないのだから。

 

「一日だけのお友達について」

単発バイトで、だいたい話しかけて仲良くなる人が一人はいる。

そんな時は映画『ファイトクラブ』の主人公の話を思い出す。

彼は一回分の友達と言って機内で出会う人のことをホテルのアメニティに例えていた。

映画からはネガティブな側面を強く感じたが、自分はそうでなかった。

毎回会う人にビックリさせられるからだ。

・同じ大学の1年生の子がいた。アイスクリームを買ってくれた。建築家としての夢を話してくれた。

・音大で打楽器を先行している人がいた。無調という音楽を教えてくれた。

・タクシーの運転手さんでめちゃくちゃ稼いでいる人がいた。お寿司に誘ってくれて芸能人ゴシップを聞いた。

 

なんて面白いんだぁ。全員がタイラーダーデンであり、主人公なのだ。

自分は「一日だけのお友達」のおかげで生きる気力が湧いてくる。

 

残り553日