/Passenger.(パッセンジャー)は,2003年にMike Rosenberg(マイク・ローゼンバーグ)とAndrew Phillips(アンドリュー・フィリップス)が結成したフォーク・ロック・バンドです(デュオというわけではない)。
2007年にデビューアルバム「Wicked Man's Rest(ウィックド・マンズ・レスト)」を発表しますが,2009年にフィリップスが脱退してバンドは解散。
しかし,ローゼンバーグは,一人でPassenger(パッセンジャー)のバンド名を踏襲し,ソロだけどバンド名のパッセンジャーで現在も活動を続けています。
今年2019年の5月に発表した,ソロとなって10作目のアルバム「Sometimes It's Something,Sometimes It's Nothing at all」は,心温まる曲の数々が連ねられています。
日本では,国内盤も発売されないほど知名度が低い(ない?)彼のアルバムですが,本国イギリスでは名の知れた存在です。
その歌声は深く心に染みこむ穏やかなもので,非常に安定感があります。
ただ,アルバム全体に盛り上がりがなく,曲の変化をあまり感じさせません。
逆を言えば,最初から最後までハズレがなく,最後まで安心して穏やかなまま聴くことができるのです。
何かしている時に静かに流すBGMとして,ざわついた心を落ち着けたい時,寝る時の子守歌として,心癒やされたいときにはいつでもそっと寄り添ってくれることでしょう。
そんなパッセンジャーの最新アルバムからアルバムタイトル曲「Sometimes It's Something,Sometimes It's Nothing at all」と,アルバムオープニング曲「Restless Wind」を。
また,2012年のアルバム「All the Little Lights」から本国でミリオンセラーとなった「Let Her Go」と「The Wrong Direction」の4曲をご覧下さい。
きっとあなたもパッセンジャーを好きになるはず。
そして,気に入っていただけたら,どうぞ他のアルバムの曲も探して聴いてみてください。