「Down Two Then Left(ダウン・トゥー・ゼン・レフト)」は,1977年に発売されたBoz Scaggs(ボズ・スキャッグス)のアルバムです。

当時,勉強をしながらエアチェックしたカセット・テープを繰り返し聴いた回数が,一番多いのがこのアルバムだったと思います。


エア・チェックって自分で書いてあまりの懐かしさにじーんとしました^^;

確か「FMレコパル」って雑誌だったかなぁ。

当時のFM放送では,一人のアーティストの一つのアルバム(多くは新作!)を丸ごと放送していました。

で,その雑誌では,NHK-FMの番組表を掲載し,そのアルバムの1曲1曲の時間も掲載していたのです。

録音するには,どの長さのカセット・テープを用意したらいいか,それを見て計算します。

たいていは45分テープでおさまったんです。

で,A面には何曲目まで入ると計算し,ラジカセで放送を聞きながら録音し,カセットのA面とB面を素早く切り替えるのが緊張してましたね。

カチャッと切り替えて,すかさずテープを巻き戻し,B面の1曲目の曲が流れる瞬間をめがけて録音ボタンを押す。。。

ちょっと経験のない方には表現力不足で伝わらないかと思いますが,同じ世代の方には懐かしく思っていただけるのではないでしょうか。


閑話休題


Boz Scaggsは,1944年生まれのアメリカのシンガー・ソング・ライター兼ギタリストです。

1965年にデビュー作「Boz(ボズ)」を発表しますが売り上げは伸びず。

その後,Steve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)の2枚のアルバムに参加。

69年にDuan Allman(デュアン・オールマン)と2ndアルバム「Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)」を発売。

ここにも「Loan Me A Dime(ローン・ミー・ア・ダイム)」という大好きな曲があるのですが,長いので今日は最後に^^



1976年発表の7作目「Silk Degrees(シルク・ディグリーズ)」が全米2位となり,アルバムから4曲のシングルが発売されます。

このアルバムを作成するために起用したセッション・ミュージシャンが,後にTOTO(トト)を結成することになります。

それでは,その中で,全米で一番ヒットし,グラミー賞を受賞した曲「Lowdown(ロウダウン)」をライブでご覧下さい。

 

 


同じアルバムに収録され,今ではボズの代名詞みたいに愛されている曲「We're All Alone(ウィ・アー・オール・アローン)」は,当時,「Lido Shuffle(リド・シャッフル)」のB面扱いでした。

「リド・シャッフル」でドラムを叩いているのはJeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)なんですが,このドラムがすごかった。

ということで,「リド・シャッフル」と「ウィー・アー・オール・アローン」は外せないですね。

今回この「リド・シャッフル」の動画を初めて見つけましたけど,興奮しちゃいました^^

 

 


次に出したのが,冒頭の「ダウン・トゥー・ゼン・レフト・

商業的には「シルク・ディグリーズ」には劣りますが,好きです(^^)

Steve Lukather(スティーヴ・ルカサー)のギターも聴けるし^^


ということで,ここでのシングルカット曲「Hard Times(ハード・タイムス)」をお聴き下さい。

 

もう,このイントロ聴いただけでタイムスリップしてしまいます。


80年発表の「Middle Man(ミドル・マン)」も売れましたね。

こちらがお好きな方も多いのではないでしょうか。

その後もいい曲ありますけど,話は飛んで。。。


2003年,「But Beautiful(バット・ビューティフル)」というジャズ路線のアルバムを出し,これがまたジャズ・チャートで1位になります。

それでは,同じくジャズ路線で2008年に発表したアルバム「Speak Low(スピーク・ロウ)」からアルバム・タイトル曲をお聴き下さい。

 

 


昨年2018年も通算20枚目のスタジオ・アルバム「Out of the Blues(アウト・オブ・ザ・ブルース)」を発表し,健在ぶりを見せてくれました。

今日は,大急ぎでボズの略歴を紹介してみました。

それでは,最後に,興味のある方は,始めの方でお約束した曲で若きデュアン・オールマンのギターが聴ける名曲「ローン・ミー・ア・ダイム」をお聴き下さい。