それまでも何作か聴いてみたことはったのですが。。。
私が初めて「ジャズって楽しい音楽だなぁ」と思ったアルバムがこれ。
1978年発売の,THE LOUIE BELLSON QUINTET FEATURING TED NASH(ルイ・ベルソン・クインテット・フィーチャリング・テッド・ナッシュ)の名義で出された「RAINCHCK(レインチェック)」です。
アルバムの標記が全部大文字だったので読みにくいですが大文字で書いてみました^^
なぜ,このアルバムが目にとまったかというと。。。
当時 Cozy Powell(コージー・パウエル)に憧れていた私は,ツーバス(正式には,ダブル・ベース・ドラムというらしいです)のドラマーの演奏をいろいろ聴いてみたかったのです。
それまでもジャズには興味はありましたが,なんか難しい音楽という印象でなかなか手がでず。
それでも,ジャズでもツーバスを使ってる人がいると何かで読んで知っていたのがルイ・ベルソンという名前でした。
この当時は,このツーバスのドラムのセッティングを初めて用いたのが,このルイ・ベルソンだったということまでは知らず,逆にロックの真似してるんだ,なんて思ってたのが恥ずかしい^^;
レコード屋さんで,なんとなく輸入盤のコーナーで新譜のアルバム・ジャケットをあれこれ眺めていると,アルバムタイトルとルイ・ベルソンの文字が目にとまりました。
ジャケットは,どこかのおじさんが,野球のユニフォームを着て,傘をさしてもう片方の手のひらを「まだ雨降ってるかな?」と上に向ける写真。
レインチェックですよね^^
そんな堅苦しくないジャケットに興味を持って30分ほど悩んだ末に買ったことを覚えています。
で,実際に音を聴いてみると,アンサンブルによるテーマに,個人のソロ回し,そしてテーマに戻って終了という,とってもわかりやすい曲ばかり。
いや,たいていのジャズのアルバムはそうなんですけどね^^;
今思えば,レーベルもよかったんです。
なんたって,Concord(コンコード)だったんですから。
当時はコンコード・レーベルがどうのこうのなんて全く知識もなく。
古き良き伝統を守りながらも,モダンな音作りを目指していたコンコードから出すレコードは,その後ずいぶんたくさんのカタログで楽しませていただきました。
このアルバムで,ジャズの聴き方に目覚めた少年時代。
それからは,急激にどんどん深くジャズの世界にのめりこんでいくことになります。
いかにも名盤というアルバムは,そのジャンルをよく知った人が紹介するのでなかなか取っ付きにくいところがあると思うのです。
何も考えず,頭の中にすんなりと入ってくる。
そんなアルバムに出会うことができれば,きっとそのジャンルをもっとよく知りたいって思うようになるのではないでしょうか。
なんて,そこは人それぞれの考え方ですよね。
あ,自分のことばっかりでアルバムの内容については全然書いてませんでした!
一応,メンバーだけでも。
Louie Bellson (ds)
Joel DiBartolo (b)
Blue Mitchell (tp)
Ted Nash (as,ts)
Ross Tompkins (p)
こんな感じです。
今聴いてもなかなかの快作だと思うんですがね。
でも,あまり売れなかったようです^^
そんなルイ・ベルソンのリーダー作から,アルバム・タイトル曲の「レインチェック」をお聴き下さい。