2018年公開のイギリス映画「FINDING YOUR FEET(邦題:輝ける人生)」が素敵な映画でした。
どこからどう見ても美男美女には見えない登場人物ってところがいいんです。
イギリスの上流階級と労働者階級のそれぞれに住む者の生活観の違いを根底に物語は進むのですが,人間としての生き方,人間としての生の終え方などへの示唆を含む味わい深い映画です。
かといって重さは感じられず,常に英国流のウィットに富んだ笑いの絶えない上質なコメディ映画(ラブ・コメ?)とも言えるかな。
あくまでもヒューマンドラマですので,宇宙に旅立ったり,大規模な災害が起きたり,激しいアクションがなければ映画ではない,と言う方はご遠慮ください。
あと,孫がいる年齢になっても,まだ恋愛には現役ですって理解出来る方じゃないと後味悪いかも。
そんな本編が終わって心が温まったところに流れる,つまりエンドロールで流れる曲にまた心が奪われてしまいました。
Elkie Brooks(エルキー・ブルックス)は,1945年生まれのイギリス人女性シンガーです。
若い頃は,ロンドンでのThe Beatles(ビートルズ)のクリスマス・ショーのサポートをしたなんて経歴もある彼女は,「英国のブルースの女王」とも呼ばれています。
彼女が一番活躍していた時期は,70年代中頃~90年代中頃で,様々な楽曲をチャートに送り込んでいたようです。
大きなヒットには結びついていなくとも,彼女はまだ現役の歌手です。
日本ではまったくの無名と言ってもいいくらいですが,このハスキーな力強い声は,人を惹きつける力が十分にありそうです。
それでは,この映画のために吹き込まれたエルキー・ブルックスの新曲,「Running To The Future」をお聴き下さい。