バンド結成までには紆余曲折あったものの,1975年にデビュー・アルバム「Dreamboat Annie(邦題:夢見るアニー)」が発売されたHeart(ハート)。

ハートといえば,ボーカルのAnn Wilson(アン・ウィルソン)とギターのNancy Wilson(ナンシー・ウィルソン)のWilson(ウィルソン)姉妹のイメージが強すぎるバンドですが,ちゃんとしたフル編成のバンドでした(笑)

あ,ドラムとキーボードに正式なメンバーが加入したのは,1977年発表の2ndアルバム「Little Queen(リトル・クイーン)」制作時からでした。

デビューアルバムからも「Magic Man(マジック・マン)」や「Crazy On You(クレイジー・オン・ユー)」といったヒット曲がありますが,何より日本で火がついたのは,この曲からでしょう。

2ndアルバムからシングル・カットされた「Barracuda(バラクーダ)」をご覧下さい。映像は,1978年のカリフォルニア・ジャム2出演時の物です。

 


70年代後半をヒット曲でにぎわせたバンドは,80年代に入るとヒットに恵まれず,プロデューサーを変えることで80年代後半から,バンドの黄金期を迎えることとなります。

それでは,1987年発表の9thアルバム「Bad Animals(バッド・アニマルズ)」から,「Alone(アローン)」を。動画は,2016年のロイアル・フィルハーモニック・オーケストラとのライブからです。

 


ご存知の方は驚かないでしょうが,ご存じない方はボーカル変わった?と思われるでしょうか^^

ボーカルは,同じアン・ウィルソンです。

彼女のボーカルは,よくロック界の女性ボーカリストの中で最高だと言われています。

確かに,まだ声量は衰えていないようで,バンドもまだ現役でがんばっています。

2013年には,ロックの殿堂入りも果たしました。


ウィルソン姉妹のLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)好きは,かなり有名な話で,バンドはよくツェッペリンのカバーをライブで行っていました。

そんな彼女たちは,毎年行われているKennedy Center Honors(ケネディ・センター名誉賞)で2012年にツェッペリンが受賞した際に,「Stairway to Heaven(邦題:天国への階段)」を,ツェッペリンのメンバーの前で演奏しました。

最後に,その時の演奏をご覧下さい。