今度こそ,アイルランド出身のシンガーということで一つ。

首都だから人口も多いってこともあるのでしょうが,アイルランドのダブリンってすごいですね。

世界に羽ばたいて時代を築くほどのヒットを飛ばす人がこんなにも出てくるんですから。


Sinéad O'Connor(シネイド・オコナー)は1966年生まれです。

私が覚えているデビュー当時の日本語表記は,シンニード・オコナーでした。

彼女は,両親の離婚,万引きによる施設暮らしなどの過去がありますが,実の母親に精神的・肉体的に虐待されて育ったことが彼女の性格形成に大きな影響をおよぼしたと後に告白しています。

 

厳格なクリスチャンの家庭ではありましたが,そのような生い立ちからキリスト教への強い反発もあったようです。

 

それは,デビュー当時から彼女の作風に表れているようです。

 

1987年に1stアルバム「The Lion and the Cobra(ザ・ライオン・アンド・ザ・コブラ)」を発表しますが,このアルバムはセンセーションに取り上げられ,その年度のグラミー賞「ベスト・フィメール・ロック・ボーカル・パフォーマンス賞」にノミネートされます。

 

その1stアルバムからのシングル「Mandinka(マンディンカ)」をオフィシャルMVでご覧下さい。

 

 

彼女が世界中に注目されたのは,1990年に発表された2ndアルバム「I Do Not Want What I Haven't Got(邦題:蒼い囁き)」からシングルカットされた,Prince(プリンス)のカバー「Nothing Compares 2 U(ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー)」からでした。

 

それでは,この曲をオフィシャルMVでご覧下さい。

 

 

2003年には一度は引退を表明するも,その2年後に復帰。

 

2012年には,映画「Albert Nobbs(邦題:アルバート氏の人生)」の主題歌「Lay Your Head Down(レイ・ユア・ヘッド・ダウン)」が,ゴールデン・グローブ賞のベスト・オリジナル・ソングにノミネートされます。

 

それでは,この曲をライブでご覧ください。

 

 

彼女は,今でも現役で歌っていますが,2017年に名前を,Magda Davitt(マグダ・ダビット)と,2018年には,イスラム教徒に改宗し,名前をShuhada' Davitte(シュハダ・ダヴィット)と改名しています。

 

最後に,現時点で彼女の最新?(2018年発表)のシングル曲「One More Yard(ワン・モア・ヤード)」を。

 

これは,第一次世界大戦で犠牲となった若い兵士たちを記録し、そして、今日の癌との戦いに対する意識を高めるプロジェクト“Evamore”の一環としてリリースされたものです。