今日はなぜか突然,80年代前半にヒットした Moonlight Shadow(ムーンライト・シャドウ)を聴きたくなったので,ここで取り上げてみましょう。
原曲は,Mike Oldfield(マイク・オールドフィールド)が作詞・作曲したもので,1983年の発売時には,ヨーロッパ中で大ヒットしています。
マイク・オールドフィールドといえば,私たち世代ではもう知らない人はいないという,映画「エクソシスト」のテーマ曲として取り上げられた Tubular bells(チューブラー・ベルズ)の作曲者です(「エクソシスト」のテーマは,この曲の一部分をアレンジして別に録音し直したもの)。
曲調が妙にポップだとか,マギーの声が素朴で聞きやすいだとか,フィンガー・ピッキングのギター・ソロがマーク・ノップラーぽいだとか,原曲には原曲なりのお楽しみ要素はたくさんあります。
ただ,この手の曲はカバーされやすいのか,知名度にかかわらずたくさんのミュージシャンがカバーしています。
その一人が,Annie Haslam(アニー・ハズラム)です。
彼女は,プログレッシブ・ロック・バンド Renaissance(ルネッサンス)のボーカリストですが,バンドが一時解散した際に出した1989年発表のソロ・アルバム Annie Haslam(アニー・ハズラム)で,この曲をカバーしました。
5オクターブといわれる彼女の声域を味わえるような曲ではありませんが,余裕を持った歌い方はさすがだな,と思わせてくれます。
そして,もう一人というか,もう一バンド紹介したいのは,Blackmore's Night(ブラックモアズ・ナイト)です。
ブラックモアズ・ナイトは,Ritchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)と26歳年下の妻 Candice Night(キャンディス・ナイト)を中心としたルネッサンス期のフォークソングを基調とした曲を演奏するバンドです。
彼らは,2015年のアルバム All Our Yesterdays(オール・アワ・イエスタデイズ)の中でカバーしています。
聴き所は。。。。
いかにも的な安定感にほっとします。
今日の気分的には,このバージョンが一番しっくりくるかな。
それでは,興味を持っていただけたバージョンをお聴き下さい。
マイク・オールドフィールド,アニー・ハズラム,ブラックモアズ・ナイトの順でムーンライト・シャドウです。