映画主題歌の話を始めると,これはこれで話が尽きなくなりそうですが,今日は,以前からずっと書きたかったネタを。


John Carney(ジョン・カーニー)という,アイルランドはダブリンの映画監督がいるんです。


彼は,短い期間ですがロック・バンドでベースを担当し,PV撮影の経験から映画監督を目指します。


そんな彼が音楽三部作の構想を持つのは自然なことだったのでしょう。


その第1部は,2007年に公開された Once(邦題:ONCE ダブリンの街角で)。

商店街のストリートで弾き語りをしている男と,花売りのチェコ系移民の女が音楽を通して心が惹かれあっていく物語です。

男と女と書いたとおり,映画内では最後まで名前が出てきません。それでも問題なく物語は進みます。

実際に演奏できる二人が主演(実生活ではもともと同じバンドの二人)ということで,演奏シーンも違和感がなく。

それでは,アカデミー賞で歌曲賞を受賞した Falling Slowly(フォーリング・スローリー)をどうぞ。

 

 


第2部は,2013年にアメリカで作られた映画で,Keira Knightley(キーラ・ナイトレイ)と,Maroon5(マルーン5)のボーカル Adam Levine(アダム・レヴィーン)の二人を主役にした Begin Agin(邦題:はじまりのうた)。

キーラ・ナイトレイが,恋人(アダム・レヴィーン)と気持ちを揺らがせながらデモ・アルバムを作ろうと懸命に取り組む健気さをうまく表現していました。

全編を通して,一つのPVを観ているような楽しさが広がる映画です。

三部作の中で一番内容の濃い,本気がつまった映画じゃないでしょうか。

キーラ・ナイトレイってけっこう歌うまかったんですね。

それでは,アダム・レヴィーンの歌う主題歌 Lost Stars(ロスト・スターズ)をお聴き下さい。

 

 


第3部は,2016年に公開された Sing Street(邦題:シング・ストリート 未来へのうた)です。

1985年のダブリンを舞台に、不景気や転校でどん底にいた男子高校生の人生が、一目惚れした女の子の気を引くためバンドを結成することで変化していく様子を描く。と,Wikipediaにまとめられていますが,それ以外に語る言葉はないかな。

音楽をテーマにした青春映画として観たらおもしろいかもしれません。

正直,私は,前2作の方がよかったです。

ただ,この映画の設定年代を見ればわかるように,当時の年代を経験した者には,思わずにやっとする挿入歌がいっぱいです。

それでは,ここでもアダム・レヴィーンが主題歌を歌っています。Go Now(ゴー・ナウ)をお聴き下さい。

 

 


あ,これ,ちょっと膨らませたら三日分のブログにできたか。。。