たまには新しいアルバムの紹介も。

2019年2月20日発売の松田聖子 SEIKO JAZZ 2 です。


松田聖子ってデビュー当時のイメージで,私にとってはただのぶりっ子って感じしかなかったんです。


鼻につく高音の出し方が嫌で,歌も嫌いでした。


なので,私の人生の中で彼女の音楽について接点はなかったのですが。。。


いつの間にかデビュー40周年を迎えてる!


ずっと現役のままだった!


そんなすごいお方だったのかということで,膝を正して聴かせていただきました。


って実際は寝転がってたのですが^^;



前作の SEIKO JAZZ は,David Matthews(デイヴィッド・マシューズ)を起用し,自身のバンドから精鋭を集めてのレコーディングだったんですね。


そんなすごい人とアルバム作ってたなんて,全然知らないし(^^ゞ


なんですごいかって,彼については語ると長くなるのでまたいつかの機会にでも。


あ,彼は今北海道に住んでるんです。同じ道民なんでどっかで会う機会ないかなぁ。



今作 SEIKO JAZZ 2は,Mervyn Warren(マーヴィン・ウォーレン)をプロデューサーに迎えての製作です。


マーヴィン・ウォーレンは,アメリカのアカペラ・ゴスペル・グループ Take 6(テイク6)の初期のメンバーで,プロデューサーとして専念するために1991年にTake 6を脱退し,その後,映画音楽の作曲など幅広い分野で活躍しています。


さて,アルバムの収録曲はというと。

1,スウェイ / Sway
2,もしあなただったら / It had be you
3,虹の彼方に / Over the rainbow
4,今宵の君は / The way you look tonight
5,ワン・ノート・サンバ / One note samba
6,フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン / Fly me to the moon
7,ハウ・インセンシティブ / How insensitive
8,ヒューマン・ネイチャー / Human nature
9,恋に落ちた時 / When I fall in love
10,愛しのバレンタイン / My funny valentine


と,ジャズ好きにはおなじみのナンバーばかり。


むしろ,名演をいくつも耳にしているものばかりです。


アルバム全体の印象は,ずいぶん聴きやすいアルバムだなって感じでした。

松田聖子って意識しないで聴いたら,他の海外のジャズボーカルのアルバムと続けて流してもそれほど違和感を感じないような。


それはそうでしょうね。バックがしっかりしてるから。


でも,バックだけがいいわけじゃなく,ちゃんとジャズを歌っているSEIKOというボーカリストがいます。


ムーディでいてしっとりと,しかし爽やかさを伴った歌声が気持ち良く時を過ごさせてくれます。

きっと年間通しても上位につける作品ではないかと。



難を言えば英語が日本人の英語ってわかってしまうところでしょうか。


あと,やっぱり高音はポップス歌手の歌い方です。

 

SEIKOではなく,聖子が出てるというか。


4曲目の「今宵の君は/The way you look tonight」でデュエットしてるマーヴィンの声を聴くと,レベルの差がはっきりします。


って,これは私が松田聖子って歌手に対して持っている偏見もあるでしょう。


くどいようですが,きっと誰のアルバムか知らずに聴かされたなら,ヘビロテするかも。


ただ,ヒューマン・ネイチャーって,よっぽど完成度の高い曲なんでしょう。マイルス・デイヴィスの演奏でもそうだし,今作でもそうだけど,原曲のイメージはほとんど変わってません。ここだけジャズになりきっていないというか。


さて,そんなアルバム収録曲から,オフィシャルで出されている,フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンと,テレビ出演したとき?の マイ・ファニー・ヴァレンタインをお聴き下さい。