ライブエイドのあった1985年にも,たくさんの忘れがたいアルバムが発売されました。
中でも,ライブエイドに出演を予定していて,ツアーメンバーの脱退により,急きょ辞退を余儀なくされたバンド,Tears For Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)のアルバム,Songs from the Big Chair(邦題:シャウト)を初めて聴いた時の印象は新鮮でした。
アルバム・タイトルである,Songs from the Big Chairというのは,映画「Sybil」で,16の人格を持つ多重人格の主人公シビルが,治療中に医師の大きな椅子に座っているときだけ安心感を得られた,というエピソードからつけられたそうです。
ちなみに,邦題は,単に1曲目のタイトルを持って来ただけです。
ティアーズ・フォー・フィアーズは,1981年にデビューしたイギリス人,ローランド・オーザバルとカート・スミスの二人組のバンドで,そのバンド名は,心理学者アーサー・ヤノフの著書「Prisoners of Pain」に登場する章題にあるそうです。
本作は,彼らの二枚目の作品にあたり,全世界で1000万枚以上の売り上げで世界中に知名度が広がった作品です。
アルバムのヒットに伴うツアーの連続で疲弊しすぎた二人は仲違いし,解散の話もでますが,もう1枚アルバムを発表した後にカートが脱退,ローランドがバンド名を踏襲したまま活動を続け,2000年以降,再び二人での活動を続けています。
ボブ・ゲルドフは,彼らがよっぽど気に入っていたのでしょうか。
バンドエイドのシングル Do They Know It's Cristmasや,翌年のスポーツエイドのテーマソングに彼らの曲を借用しています。
さて,そんな彼らの当時のアルバムから,シングルカットされた2曲をお聴き下さい。
1曲目は,全英2位,全米1位となった Shout(シャウト)を。2曲目は,全英全米共に1位となった,Everybody Wants to Rule the World(ルール・ザ・ワールド)です。
どちらも,たくさんのミュージシャンにカバーされていますので,探して聞き比べしてみるのも面白いですよ。