今日は,どうしても書きたいアルバムが出てきたので,Queenネタはお休み。


は,しません^^


途中でほんのちょっと触れるので,最後までお見逃しないようにお願いします(^^)


本日ご紹介するのは,つい先日,1月30日に日本先行発売された,Trevor Horn(トレヴァー・ホーン)のTrevor Horn Reimagines - The Eighties Featuring the Sarm Orchestraです。日本先行発売というわりに,どうも邦題はないようですね。


トレヴァーは,The Buggles(バグルス)のメンバーとして79年に The Age of Plastic(邦題:ラジオスターの悲劇)を大ヒットさせました。

その後は,YES(イエス)のメンバーとしての活躍が目立ったところでしょうか。

それ以上に,80年代から数多くの有名作品をプロデュースしてきたことでも知られています。
あの,ライブ・エイド開催の前年に制作されたバンド・エイドのDo They Know It's Christmas(ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス)のプロデュースにも一役かってます。


このアルバムは,そんな彼が携わった80年代の名曲を中心に,オーケストラ・アレンジに置き換え,様々なアーティストに歌わせたカバーアルバムとなっています。


結論から言えば,ほぼ全ての原曲を知ってる方には必携かと^^
1曲も知らない方は。。。。。逆に新鮮に聞けるかな。
ただ,2枚組で,2枚目は1枚目のカラオケ盤のようになってるのですが,これは正直つまらない。この分削って安くしてほしいところです。


めんどうなのでここからは全部カタカナ標記で。

1曲目は,ティアーズ・フォー・フィアーズのルール・ザ・ワールドですが,これは元テイク・ザットのロビー・ウィリアムズが歌っています。まずは実際に聴いて雰囲気を味わってください。

 


私の一番のお勧めは,アルバム2曲目のガブリエル・アプリンが歌う,ブルース・スプリンスティーンのダンシン・イン・ザ・ダークです。思わずスピーカーを二度見してしまう(笑)ほど,オーケストラ・アレンジがよく似合うゆったりした曲にアレンジし直され,透明感のある彼女の声が気持ちのよい曲となっています。トレバーさすが!
これもお聴きいただきましょう。

 


あと,11曲目,a-haのテイク・オン・ミーをトレバーが歌っています。この曲のアレンジも爽やかなまったり感がなんとも言えません。


がっかりなのは,イエスのロンリー・ハート。これは単にバンド演奏をオケに置き換えただけのようなアレンジ。あの曲は完成されすぎている?他の曲のようにもう少し大胆な変化が聴きたかったと思うのは欲張りすぎでしょうか。


最初にお話した,Queenネタですが,9曲目にティナ・ターナーの「愛の魔力」が入っていますが,これを歌っているのがスパンダー・バレエのボーカリスト,トニー・ハドリーです。スパンダー・バレエが好きだからこの曲がいいってわけじゃありませんが,彼も歌のうまい人で,フレディととても仲の良い飲み仲間です^^
85年に,クイーンのオークランド公演の前には,二人で盛り上がって飲み過ぎ,フレディはステージの横で本番直前にひっくり返ってしまったこともあるとか(本当に珍しいできごとのようです)。それでもその日に二人でプレスリーのJailhouse Rock(邦題:監獄ロック)を歌って盛り上がったようです。その時の他のメンバーの表情が思い浮かぶような気がします(笑)
この日ではありませんが,二人が歌う音源がYoutubeにありましたので,興味のある方は探してみてください。

また,彼のライブ動画の中には,クイーンのSomebody To Love(邦題:愛にすべてを)を歌っているのがたくさんあります。こちらも合わせて探してみてください。なかなかなものですよ。

 


あ,トレバーのアルバムでした^^


ボーナス・トラックの,ゴドレイ&クレームのクライがライブ音源となっています。オーケストラは入っていませんが,さすがの名曲です。


今日の最後にもう一曲。マット・カードルが歌う,フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのパワー・オブ・ラヴ(邦題:愛の救世主)です。

 

 

ちなみに,本アルバムの全曲が,トレバー・ホーン自身によりyoutubeで公開されています。興味のある方は探してみてください。