水分神社 (津市高茶屋小森町)


伊勢国壹志郡
三重県津市高茶屋小森町1427
(広い駐車スペース有り)

■祭神
西嶋八兵衛


「雲出川(くもずがわ)」河口近くの右岸、津市「高茶屋小森町」に鎮座する社。
◎創建由緒等については社頭案内板に「雲出井」と題して、津市教育委員会が以下のように示されています。
━━雲出井は、戸木村(へきむら)で雲出川から分水し、水路を掘り進め高茶屋で水を三分して高茶屋・雲出地区まで水を送る灌漑用水路です。雲出川沿いの村々は、川がそばを流れているにもかかわらず、川底が低いため古くから干害に見舞われていました。そこで、灌漑井水を計画し、その工事の陣頭には津藩士西島八兵衛があたり、村人の人力により苦難の末、慶安二年(1649年)に完成しました。この用水路の延長は、約13kmで本郷・長常・島貫・伊倉津など雲出の村々や、高茶屋など約600haの田畑がその水の恵みを受けることになり海岸低湿地域も塩害から守られ、1万石近くの収穫の土地が潤ったのです。
西島八兵衛は若くして津藩初代藤堂高虎に仕え、四国高松の生駒藩の開拓や伊賀の美濃波田新田の開拓など土木技術にすぐれた業績を残した人物でした。その死後、天和二年(1684年)に井水を三分する高茶屋の四ツ野に湧宮を建立しその霊を祀りました。これは、明治三年(1870年)に水分神社と改称されています━━
◎今もなお当社の東側は用水路が三分されており、当時の様子が窺えます。






この案内板をまるごと本文に引用しました。



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