☆ 鬼の舌震
(おにのしたぶる・おにのしたぶるい)



出雲国仁多郡
島根県仁多郡奥出雲町三成字根
(約100台の無料P有り、入場無料)



およそ2.3kmに渡る大渓谷。中国山地の一角、日本海からおよそ30km隔てた「斐伊川」支流の「大馬木川」上流。

「中国自然歩道」である遊歩道や、「舌震の"恋"吊り橋」等が整備され、人気の観光スポットに。

「出雲国風土記」には、
「戀山(したひやま、戀は恋の旧字)」の項に、━━古老の傳へていへらく 和邇(ワニ) 阿伊村に坐す神 玉日女命を戀ひて上り到りき その時玉日女命石を以て川を塞へましければ え会はずして戀ひき 故 戀山といふ━━とあります。

和邇とは当地方で言う小型のサメのこと。後に「ワニ」が「オニ」に変わってしまったようです。

「出雲国風土記抄」(天和三年、1683年)という書には、━━鰐(ワニ)惚れて 舌端を震はして退きぬ 故に俗に舌振山といふなり━━とあるようです。

その和邇を拒んだという玉日女命の祠が、高所に祀られています(後ほど記事UPします)。





長さ160m、高さ45mという「舌震の"恋"吊り橋」。2013年に架けられたとのこと。


紅葉が始まっています。

遊歩道は高所と低所の2ヶ所有り。まずは高所から歩きました。

露出岩盤が多く見られます。


他所なら信仰の対象となっていそうな奇岩。

大型の丸石も。こちらでは特に名称は無し、ありふれたものとなっています。


低所の遊歩道へ移動。





「鬼の落涙岩」



「小天狗岩」



「玉日女橋」


「長淵」


駐車場付近は紅葉が進んでいました。









*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。